これからはソーシャルキャピタル(つながり)を創っていくことが企業の継続的な経営に欠かすことのできない要素です。
経済優先の効率的な経営が尊ばれていた社会では、お金だけに価値があることと見なされてきましたが、社会全体の個々のつながりの量がこれからは重要になると言うことです。
では、どうしたらソーシャルキャピタル(つながり)を作り出すことが出来るのでしょうか?

それは、SQ人材を組織の中に多く抱えておくことが必要です。
いきなり「SQ人材」と言われてもピンとこないと思いますので、順を追って説明して行きたいと思います。

まず、「SQ」とはSocial Intelligence Quotientの略語で、社会性をはかる指標、社会知能指数と訳されます。
(知能指数IQはIntelligence Quotientの略語ですからそこに社会(Social)を加えた言葉です。)

この言葉は少し前に『EQ こころの知能指数』(講談社)を執筆したダニエル・ゴールマンが提唱した言葉で、同様に『SQ 生きかたの知能指数』(日本経済新聞出版社)という著書を発表しています。

分かりやすくするために図表を作りましたのでご覧いただきたいのですが、SQ人材とは右上のカテゴリーに該当する人材を言います。

 

SQ人材

誤解なきよう強調しておくと、社員を雇う際に「絶対にSQ人材でなければならない」ということではありません。

左下の孤立型の人材はさすがに要検討かと思いますが、どんな組織でも縁の下の力持ち的な人材は必要ですし、職人気質の黙々と業務をこなし周囲から認められる人材も必要です。
しかし、縁の下の力持ち社員や職人気質社員だけいても、組織はバラバラのままなのです。
組織、特にトライバルチームにおいては”人と人をつなげる力”のあるハブ型社員(=SQ人材)がいて初めてまとまりのあるチームとして機能するようになります。

また、そのような社員は社内だけでなく社外や地域との交流もうまいため多くのつながりを企業にもたらしてくれます。
このような社員の存在にいち早く気づき、時間をかけて育てていくことが、将来の企業の存続を分けることになるでしょう。