個人でも組織でもないチーム視点


 

いまはもう、チームでなければ仕事は進みません。

昔は個人で完結する仕事が70%でした。だから、組織のパフォーマンスが個人に依存していて、業績主義、成果主義が広がりました。今はこれが個人とチームが50:50になっています。個人で完結してパフォーマンスを上げて50%、しかし残り50%はチームで仕上げなければ、会社の業績は上がっていかない時代になっています。それで、完璧な相互依存の関係が必要になってきます。合唱、オーケストラ、飛行機の運転、病院の手術、これは完璧なコラボレーションがなければうまくいきません。例えば、私が主治医としましょう。お医者さんです。看護師がいて、そこに麻酔の人がいたり、いろんな人がいます。そのときに、私が主治医だからといって全然違うオペの方法をしたり、間違った方法をしていたときに、「やばい、これ先生間違っている。間違っているけど、どうしよう?言ったら怒られちゃうかもしれないな」と、麻酔の人が主治医の人に言わなかったら、患者は死んでしまいます。なので、完璧なコラボレーションが必要です。医者だろうが麻酔師だろうが看護師だろうが、上に対して言えるような関係性がなければ、これからの組織は動いていかない。チームワークがすごく大切になってきています。

また、自己変革のプロセスの中で会社の行動目標は何なのか、じゃあそのためにはどういったものを直していかなきゃいけないのか、このような問いかけの場をつくります。結果として人間的にどのように自分自身が成長していったのか、この会社を通してどのように自分自身が幸せ、満足感を味わったのか。幸福だから努力をして、結果として成果が上がるという幸福優位論というものがあります。要は、組織の幸福度によって会社の売上、生産性がものすごく変わるといいます。なので、どのようなカタチで個人の幸せに会社として貢献できるのかということも話していくことが必要になってきます。