ハマキョウレックス事件は、一般貨物運送業の正社員と契約社員の賃金格差の問題をどう解決するのかという話です。正社員では全国転勤があって支店長などの中核的になる可能性があるので、基本給と、いろんな手当をたくさん出していました。しかしながら契約社員の方は転勤や昇進は無い、だから基本給のみになっていた。「これはおかしいんじゃないですか?」ということで、争われた事例です。

結果はどうなったのか。判決では、正社員と契約社員には責任や人材活用の仕組みに違いがあることは認めた上で、個々の労働条件について不合理かどうかの判断をしました。

「基本給は不合理なんですか?合理的ですか?均衡待遇がどうなんですか?無事故の場合はどうですか?作業手当の場合はどうですか?」これらを確認しました。また、「職務内容が同じですか?違いますか?人材の活用方法が一緒ですか?違いますか?その他の事情はどうですか?世間一般的にどうですか?」と一つ一つの手当で確認しました。

○は経営者側が勝ち、×は経営者側が負け。これを見てみると、「均等待遇ではなく均衡待遇についての判断のため、現行法では不合理とまではいかない場合は差を認めてもいいんじゃないかな?」という話です。不合理と認定されたものは、「転勤や昇進など人材活用の仕組みと明らかに関係がありません、無事故手当・作業手当・食事手当など。食事しますよね、しないなんてことありませんよね、どっちも同じ作業しますよね」こういったところの手当に関しては「同じ分を払ってくださいよ」ということにしました。