7つの環境変化

これからは、ITや機械化、AIの時代。人間のやることというのは創造性に限定されていきます。また、SNSやネットが当たり前の社会。会社の理念と現場の行動が違えば、即、Facebookなどで流れてしまい、「言っていることとやっていることが違うよね」となりかねない。より、現場の創造性、自律性が重要な時代です。

 

競争優位性

1972年から1997年までの間の10年以上続けて、競争優位性を保った企業は、2~5%しかなかったといいます。伸びている会社というのは、一時的な競争優位性を連鎖させているのです。いま作っている一つの商品も、10年は持たない。次から次へと新しいイノベーションを起こし続けて、連鎖させていきます。

 

 

イノベーションが起こる組織への体質改善

経済環境が右肩上がりの時代から、90年代以降、平行線、マイナスになっています。この変化に対し、まだ当時と同じような組織風土を保っている。もう経営のOSが旧い。「働き方変革」「イノベーションを起こす」と新しいソフトを導入しても、そのシステムは動きません。これからは、創発を生み出す芽が会社にあるかが新たな競争力になります。

 

イノベーションは対話と遊びの中にあふれている

イノベーションという感覚は、昔から私たち皆が遊びの中で持っています。しかし、会社という形式になると、なぜかイノベーションの感覚がなくなってしまう。今も毎日が変化の連続、毎日がストーリーの連続なのです。もしかしたら「ただの遊びじゃん!」という人がいるかもしれませんが、そこにイノベーションのヒントがあります。

 

インサイド・アウト

変化は内側からしか起きません。人の人生も、心が出発点となり、使命が言葉を、そして行動を変えます。企業もまた、使命が変わると言葉・行動・業務遂行による価値の創造がおこり、習慣化すると風土になり、ブランドへと変化し、誇りある企業になります。この順番が反対になることはありません。

 

行動観察の目を養う 徳武産業の例

徳武産業という、行動観察に優れた会社があります。靴の製造会社ですが、靴を片足だけ売ることで有名。まさに、競合と戦わない会社。疑問を持ち、顧客に寄り添って創造的に観察する。そこから生まれる豊富なエピソードからイノベーションが起きます。そのためには、事業領域を絞り込むことが大切です。

 

寄り添いの例 エーザイ

認知症という病名が一般的でない1990年代から、認知症の薬「アリセプト」を開発しました。日本全国で100人程しか認知症を判断できる医者がいなかったため、自治体・薬剤師と組んで地域で講演会を開催し市場をつくり、アリセプトも売れるようになりました。地域、顧客に寄り添う三方良しの考え方が、社会貢献型のビジネスモデルと言えます。

 

競合と戦わないビジネスモデル思考術

「経営計画を作る」ではなく「ビジネスモデルを作る」が、会社の中の共通言語になっていく。全社員がビジネスモデルを作れる知識、スキルを持つことが望ましい。孫氏の兵法でも「戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」とある通り、この社会貢献のニッチな分野を目指すことが良いのではないでしょうか。

 

7つのCSR協調戦略

住み分け戦略、社攻め戦略、量的限定戦略、切り替えコスト戦略、不協和戦略、代替機能提供戦略、競合巻き込み戦略という、7つのCSR協調戦略。ビジネスモデル思考を社員が持ち、例えば競合と手を組んだり、バリューチェーンを内側に組み込んだり、これまでにはない新たな社会貢献型ビジネスモデルを生み出します。