スキル×思考=センスを身に着けよう

個人の変化・行動の結果の集合体が会社の業績になる。要するに、「知識」と「思考・行動性」をかけ合わせると、会社の結果は生まれてきます。私たちはこの二つのコトを「センス」と呼んでいます。「センスがあるね・無いね」、これは身に着けるスキル(知識)× 思考のこと。センスは、実は「内的な動機」に支えられています。

 

大人の成長・発達

では、その内的な動機を含めた「内的な成長」を促すためにはどのようにしたら良いでしょうか?仕事の内容は直属の上司が教えます。また、精神的な部分は仲間が支援してくれます。しかし、「内面的な成長」というのは、上司や仲間では促すことができません。師匠、メンターの存在、それと部下の存在、そして「内的動機」、仕事の意味でつながっているチームの存在というのが必要です。

例えば、幼いときの釣りの話。誰かが「あの川に釣りに行こうぜ!」といって始めた釣り。小さな魚が釣れて喜んでいたら、「じゃあ次はもっと大きな魚を釣ろう!」「大きな魚を釣るなら、エサを変えれば良いんじゃないか?」それで大きな魚が釣れたら、「もっと大きな魚を釣るために、罠を仕掛けよう!」。こうやって、どんどん遊びの中から変化をもたらす。まさに、チーム全体にイノベーションをおこす、イノベーターの姿が、幼き頃にはあったはず。

 

越境人財とはどのような人を指すのか

例えば、ヤマト運輸では「まごころ便」という地域に密着したサービスをチームで展開しています。はじまりは、東北でドライビングセールスをしていた松本さんという方が、買い物難民のお客様との接点から「この問題をなんとか解消したい」というおもいを抱いたことからでした。現場で起きたある事件で、松本さんの内面が変わりました。また、社内への粘り強い呼びかけの末、チーム全体で松本さんのおもいを実現しようと動き、社会とのつながりが生まれ、さまざまな人、組織とのコラボレーションが生まれたことで、「真心便」というサービスは全国へと広がりました。

 

自分ごとからみんなごと、世の中ごとへ

このように、はじめは「自分ごと」だったのが、「みんなごと」になって、そして「世の中ごと」へと変化していく。チームではたらく一人ひとりの意識が変化してブレイクスルーが起きて、ヤマト運輸の「まごころ便」のような三方良しのビジネスモデルは生まれます。

 

越境人財型社員のイノベーション推進力

松本さんのように、自分の領域外のことにも積極的に関わり専門外のスキルを高め、段々とチーム全体に影響を与え、メンバーの行動に変化を与える人材を、「越境人財」と呼んでいます。自律分散型の未来型組織は、「会社」という概念的な組織ではなく、越境人財の存在によって、仕事の意味でつながる、一つのチーム、あるいはコミュニティになっていく特徴があります。

 

越境人財養成プログラム

越境人財とは、異なる専門分野同士を結び付けたり、自分の特性と他の能力を融合させながらコミュニティを動かし、課題解決や価値創出に取り組むことができる「境界ののりしろ」の役割を果たす人材を指します。では、どのように社員を育てれば、越境人財へと成長していくのでしょうか?越境人財養成プログラムでは、松本さんや釣りを呼びかけた少年のような、イノベーティブな越境人財を育て、企業、しいては地域社会における「境界ののりしろ」となる人財へと変容を促します。