■7つ道具―コミュニティウェイ■

 

CSRは自社のビジネスモデルに組み込んではじめて力を発揮する

CSRについてどんなイメージをお持ちでしょうか?

これまで、弊社でお付き合いさせていただいた会社さんの多くは小さな中小企業が中心ですのでこちらがCSRと言うと、すぐに返ってくる答えは、

「いやー。うちの規模ではそんな大それた活動は出来ませんよ。」

と言うようなもので、多くの中小企業にとってCSRは敷居の高い特別なものという印象があるようです。

しかし、それは大企業が行っている環境活動などをイメージしているからで、基本的に本業である業務に関連した活動を行うのが本筋というモノです。

そのため、CSRを行って業績が良くなったという事例は非常に多いですし、弊社でコンサルさせていただいたお客様の多くは、「業績はそこそこ良くなったし、何より社員との間にある変な壁のようなものが無くなった」と喜んでいただいています。

ここでは、有名な事例をひとつ紹介したいと思います。

それは、ウォルマートとホールフーズという小さなスーパーマーケットの戦いです。

ウォルマートと言えばアメリカ最大の小売業として有名ですが、ホールフーズは「オーガニックな自然食品のニッチなマーケット」を狙ったスーパーマーケットです。

ホールフーズは普通にみれば大企業ですが、規模的にはウォルマートに及ばない企業です。

ところが、ネットなどを検索してみるとホールフーズの品質の高さを絶賛するようなサイトが山のように出てきます。

なかには、ウォルマートとホールフーズで購入した食材で料理をして、目隠しをした状態で食べ比べたらホールフーズが圧勝だったというような記事も散見されます。

では、どうしてホールフーズはこんなにも多くの人たちの心を掴んでいるかと言うと、それは大きく2つあるように思います。

一つは、「オーガニックな自然食品のニッチなマーケット」というコンセプトがうまく行ったということ。

そして、もう一つはCSRです。

ウォルマートが大規模で一元的な流通ルートを確立したのに対して、ホールフーズは地元の農家の商品を多く扱っており、個々の店舗が品揃えの決定権を持っているのです。

要は地域経済に対して見える形で「貢献」しているのです。

どちらの方が好感をもたれるかはお分かりですよね?

私たちが中小企業に対してCSRを勧めているのも、本業とは関係ない無理な形ではなく、あくまでも本業とセットで考えてもらうようにしています。

地域や社会に対して仕事そのもので貢献をしていくことこそがCSRの本来の姿ではないでしょうか?