「うつ病」と聞いてどう感じますか。
なんとなく知っているけどはっきりとはわからない、そんな感じの方が多いように思います。
うつ病は誰でも、どんな時でもかかることがあります。
原因はストレスだけではなくラッキーと思うことでもなることがあります。また内科や外科のように検査結果や外傷などと違って外から見えないので気がついたらうつ病だったということも少なくなくありません。

うつ病は朝に落ち込むと言われています。朝起きて沈んでいる、暗くなる、死にたいと思ってしまう。最近ひどくだるく感じる、楽しかったはずの趣味に全く興味がなくなった、内科的には異常がないのに全然疲れがとれないなどという状態が2週間以上続いたら、うつ病かもしれません。
朝落ち込みがあり昼すぎから明るくなる、気持ちが重たい状態が続くなどはうつ病かもしれません。
うつ病って心の持ち方ひとつで変わると思っているとしたらそれは違います。好きでうつ病になったり、治ったりができることは少なく、また重症の場合は自殺の危険性もあります。早期発見、早期治療は他の病気と同じです。
インターネット上にもいろいろなうつ病サインを自分で検査できるサイトがあります。手軽に調べられるのでチェックみるのもいいかもしれません。
神経質にならずに利用できるものは何でも利用してみましょう。無料ですし。個人情報も必要ありません。

●「うつ」かも
やはりうつ病かもと思えば気軽に心療内科や精神科を訪ねてみましょう。
ただ最近の心療内科はとても混んでいて予約制のところが多く、普通の病院のようにすぐに見てもらえないこともあるので時間に余裕を持って受診しましょう。
できたらじっくり話しを聞いて貰えて、相性がいいところだといいのですが。すぐそのような医者に巡り合えるという確証もないのでセカンドオピニオン位は考えておいてもいいかもしれません。
またうつ病とまではいかないけれどうつ症状かもと言われる場合もあります。自分の程度や状態を知ることだけでも安心の材料になることがあります。
実際落ち込んだからといってうつ病とは限らないし、誰でも気分の浮き沈みはあります。

日々の中で自分のことはなかなか振り返れないし、悩みも堂々巡りだったりすることがあります。
北欧には冬うつということもあります。太陽がほとんど出ない白夜の反対で真っ暗な日々を過ごしているだけでうつになる場合もあります。
でも不安感が増したり、どうも以前と違って落ち込みが長く続いたり、死んだ方が楽だという思いが消えないようなら精神科医と話しをしてみるのも一案です。
こころの病についての経験豊富な医師と話すと、本当の悩みはこんなことだったのかと気付くともあります。
また、うつ病を克服した本もいろいろ出ています。もし診察されてうつ気味と言われたら本を手にとってもいいかもしれません。
自分が笑顔になるのはどんな時だったかなんて思い出すのも一案です。

●家族がうつかも
家族や身近な人が落ち込んでいる期間が長いかもしれないと思ったら、注意して様子を見てください。
そして「頑張って」などは禁句などといいますが、うつ病だと気が付かないと思わず励ます言葉を言ってしまうこともあります。そうならないためにおかしいかもと思ったら「頑張って」ではなく、最初は隣で話しや愚痴を聞くことが大切です。
そして心療内科などへ気軽に誘いましょう。
医師と話して落ち着く場合や、ほっとすることもあります。他人がじっくり話しを聞いてくれる。何故そう思うかなどを整理するだけでも変わる場合があります。
ただ本人が病気だとは思っていないこともあります。特に精神科や心療内科へ行ったらいいと言っても拒否することがよくあります。そんな時は家族の安心のため、病気でないことを調べるため、そんな理由で話してみるのもいいかもしれません。

奥さんがうつ病だった場合、家の中が少しくらい汚れていても気にしないでいましょう。夫がうつ病になってしまった場合はたまには優しくハイタッチでもしましょう。
そばにいること、安心してほしいことは伝わります。
休むことは怠けている訳ではなく病気なのだから仕方がないことと知ることも重要です。
病気の時寝込むのは仕方がないことです。うつ病もそうなのです。
怠けているようで実は回復に向けての必要な時間、助走期間でもあることを理解しましょう。

●職場の人がうつかも
では、自分や家族以外の人、職場の部下だったり、同僚がうつ病になったようだと思ったらどう対応していけばいいのでしょうか?
無視するよりはやはり一言、声かけをしてみるといいかもしれません。
注目していますよのサインだけでも違います。そこから意外な話しが聞けたり、変化がある場合もあります。

誰でも病気で寝ている人がいれば大丈夫と声をかけたり、仕方がないなと感じるはずです。
うつ病は見えないけれど同じです。さらに良くなるには意外と時間がかかることがあります。
そんなものなのかと思って下さい。
風邪を引いた家族がいれば風邪を移されないように予防しながら“温かいおかゆ”を作ったり、家事を手伝ったり、気を遣うことはよくあります。多分それに関して重荷に感じる人はあまりいません。
また骨折してしまった知人がいれば、自然と荷物を持とうと普通に思います。
うつ病だと表面から見えない、いつ治るのか見通しがつかないから心に引っかかるかもしれません。
でも病院にいったり、薬を飲んでいれば徐々にでもよくなることが多いです。

心の病は他にも沢山あります。あまり一般的ではないかもしれませんが身体の病気と同じように検査をしたり、治療してよくなることがとても多いのです。
性格なのか、癖なのか、年齢なのか、辛いことがあったからなのか、外からは見えませんが、心も身体も常に揺れたり、疲れたり、変化してています。
楽に生活できること、それが病気を治す目的の1つです。
もし気になることがあれば休息したり、気晴らししたり、クリニックに行ってみたり、違う視点で周囲や自分を見つめることも大切かもしれません。

うつ病などこころの病は医療費の助成や免除などの制度もあります。
お金のことを気にして通院できないという思いは減らせます。
インターネットや制度も上手く利用して心も楽になりましょう。

中村美ユキ(社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士 )行政、病院、施設等で相談員や介護を経験