■評価-長い目で見た「評価」が結果的に生産性をアップする

仕事の現場は、「育成」と「評価」の2つの側面を持っています。ここで、評価について考えてみましょう。
アメリカでは2013年頃から、人事評価制度を見直す動きが高まっています。それは「No Rating(ノー・レイティング)」と呼ばれるもので、個人の年度末の評価を廃止することで、会社の生産性を高めようとする動きです。
2015年の段階で、全米上位500社のうち、ゼネラル・エレクトリック(GE)、マイクロソフト、エクスペディアなど、10%がすでに取り入れていると言われています。

『ジャパンアズナンバーワン』(TBS・ブリタニカ)より…
「日本の成功の原因は、日本民族の中に流れている神秘的手段的忠誠心などによるのではなく、この組織が個人に帰属意識と自尊心を与え、働く人々に、自分の将来は企業が成功することによってこそ保証されるという自覚を与えているから。」

これを見ると、1980年代の日本が、「個人の育成を前提として評価」を行い、ノー・レイティングの目指す世界を、すでに実現していたことがおわかりになるのではないでしょうか。

ノー・レイティングが目指すことと、タレントマネジメント(個人)とリソースマネジメント(組織と会社)を両軸にして、組織のすべての段階での生産性向上を狙う戦略的人員計画(SWP)戦略が目指すことは、同じなのです。