●コラム● 従来型組織とこれからのチーム
■7つ道具―社内起業家■
弊社では以前から、これからはつながり=ソーシャルを意識した企業運営が必要であるということを主張してきました。
実際に、社会の動きを見ていると中小企業ではこの主張が正しかったと思います。
では、具体的につながり=ソーシャルを意識した企業運営とはどのようなものかお話ししておきたいと思います。
これまでの社会では経済性を優先することが最重要の企業運営の方針でした。
経済性優先ということは、徹底的に効率化することが求められますので、必然的に分業が進む社員には均一の能力が求められますし、組織もヒエラルキー(階層型)の組織が求められてきます。
従来型組織であるヒエラルキーは非常に効率的で、社内の仕事もきちんと分業体制になっているので、狭い範囲での専門家を育てることが出来ました。
ところが、つながり=ソーシャルが重要視されるこれからの社会では社会性優先の企業運営が求められます。
経済性優先の企業運営では「生産性や効率」が求められたのに対して、社会性優先の企業運営では「つながりを通して生み出される創造性」が求められます。
そのため、分業体制により各部署の連携が切れてしまっているヒエラルキーではなく、柔軟な役割分担が行える小規模で小回りの利くチームでの運営が最適と言えます。
チームはある目的を達成したら解散し、また別の目的のために再結成することを繰り返す柔軟さを持っている反面、従来型組織に比べると効率は落ちることになります。
しかし、柔軟であるがゆえに粘り強く、コシのある企業運営が可能になるのです。