チーム評価、チームそのものの発揮能力を高めよう


個人のコンピテンシーも大切ですが、それ以上に大切なのはチームコンピテンシーです。では、チームのコンピテンシーをいかに作り上げていくのか。例えば人財士を使って、その中で優秀なチームがあったら、その優秀なチームというのは一体どのような行動をしているのか、どういう行動特性をもってチームをまわしているのか、このチームの中はどのようにチームビルディングが組まれているのか、などを観察します。その結果を分析してチームコンピテンシーを決めて、「自分たちのチームはこのコンピテンシーを評価してください」と共有し、他のチームからもそのコンピテンシーを見てもらうようにお願いします。自分のチームも他のチームを見て、お互いに観察し合います。そのように共有しながら、チームコンピテンシーを導入していくということが大切です。個人の評価というよりは、チーム評価をしっかりしていく必要があるのではないかと思います。

 

目標管理の共有は、ガンバシステムを使っています。

1人1人がミッションに近づいていっているかどうか、一歩一歩近づいていっているのかどうかを全員が見られるようにしています。

今まで、目標管理というのは、業績の管理システムでした。しかし、これからは、イノベーションのシステム、助け合いのシステムなのです。

今日の目標に関して、今日、今週メンバーに助けてもらいたいこと、という項目があって、必ず入れてもらっています。

それを見ると、口をはさむだとか、周りの助け合いの文化が自然と育ってきます。

そして3ヶ月に一辺、ビジネスモデルをつくり替えています。

「作りたい人は作ってください。作りたくない人は無理に作らなくていいですよ」ということがあります。アイデアが出ても、それを実行するかどうかは、実はアイデアは70%ぐらいのもので、残りの30%は実行力なので、アイデアだけ出てもやる人はまた別かもしれない。そういうものだと思っています。

このガンバシステムを作った方は元・楽天の秘書で、当時の社長が次から次へといろんなことを言うので、「もうどうしようか」と悩み、「それなら、もう全部情報を公開するようなシステムを作りましょう。そうしたら社長、申し訳ないですけど、好きな情報は自分で見に行って、自分で取ってきてください」と、こういうところから始まったそうです。チームの情報共有の質を高める仕組みとしてオススメです。