AIを取り入れた社内ルールづくり
ポジティブアプローチで世界観を作る
共感を生むための対話をする手法として、
AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)
= 価値を認めるための問いかけ
という手法があります。
これは、ポジティブアプローチの手法の一つです。
ポジティブアプローチでは、まずは未来のありたい姿に焦点を当て、
未来創造型での課題達成を目指していきます。
一方で、ギャップアプローチでは、今ある課題に対して焦点をあて、不具合を取り除くことで改善を図っていきます。
組織運営においてはギャップアプローチの考えも大切ですが、抽象度が高く複雑な課題を解決しようとする際はポジティブアプローチが効果を発揮します。
働き方改革においても、様々な取り組みがあり、一社一社状況が違うためどのように取り組みを進めたらよいか判断に迷う職場も少なくありません。
そのような場合は、まずは一番最初にポジティブアプローチを活用した対話を通して会社としてのありたい姿となる世界観を作り上げていくことが大切です。
ありたい姿が明確になれば、現状とのギャップが生まれ、今やるべきことが見えてきます。
世界観に向かって行動する
会社の世界観が明確になり、逆算して今やるべきことが見えてきた後、具体的取り組みを始める際に活用できるツールがパターンランゲージです。
パターンランゲージとは、目的の達成や課題に対して、どのような対応をすれば効果が期待できるかをまとめ上げたものです。
専門的な知識を必要とする対話において、専門知識をもっていない人であっても対話に参加することができるツールとして機能します。
これまでの様々な企業などでの取り組みなどから体系化されたものですから、ゼロから自分たちの力だけで考え取り組みを始めるよりもより活発で深い内容の対話を専門知識を持たずとも進めていくことが可能となります。
変化はストレスを生むため、働き方改革も自社の状況に合わせた取り組みを行っていくことが大切です。
そのためには、ポジティブアプローチにより自社のありたい姿と目指すべき働き方を明確にし、さらに、具体的施策については、パターンランゲージを活用することにより取り組みを進めやすくなります。
長時間労働といった、いまある課題に対して対処すというだけでなく、理想の働き方や暮らしをイメージし、そのためには自分たちの暮らしをどのように変えていく必要があるのかを考えるという視点が、私たちの幸福に直結する働き方改革を実践する上では大切なことだと考えています。