無意識がもたらす多様化
先日、人事コンサルタント向けの研修会で講師をさせていただいたのですが、
その懇親会の席で「多様性への対応」が話題にのぼりました。
みなさんの周りでも、
話題にのぼることがあるのではないでしょうか。
多様性を意識し過ぎると思考が縛られる
今般の働き方改革も、「多様な働き方」がキーワードになっていますし、ここ数年、ダイバーシティやソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)など、次々と多様性を表す言葉がメジャーになってきています。
言葉が増え、話題にのぼることで、多様性を大切にする社会になってきたと思いがちですが、実のところ、定義が明確化されたことにより、今までになかった区分けがされ、その枠の中の純度は以前より高くなっているのでは?
という気もしています。
そんなことから、あまり多様性を意識しすぎると、細分化され過ぎてしまい、その枠に思考が縛られてしまうのでは?と個人的に危惧しています。
無意識がもたらす多様化
私が子供の頃は、多様性という発想はありませんでしたが、
地域や学校で色んな人と場を共にしていました。
おそらく無意識のうちに
今でいうところの「多様化された」状態になっていたのだと思います。
色んな持ち味や特性が織り成されて一人の人間が出来ています。
その中で目に付く一つを取り出して
型にはめることがないようにしたいものです。
会社に置き換えて考えてみると、
多様性を意識して
・制約のある人を採用して
・その人に合わせた制度を整えよう
ではなく、
シンプルに、
・一緒に働きたいなと思う人なら境遇に関係なく仲間にして
・気持ちよく働ける工夫をみんなでしよう
の順番で取り組むと良いと思います。
今後、社内の環境を整える際には、
このことを思い出していただけると幸いです!
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引用元:無意識がもたらす多様化
本記事は、ブログ<遠慮がちな社員から面白いアイデアがどんどん出てくる「全員経営」>(クリーロ企業文化研究所)より転載しております。