渋沢栄一氏に学ぶ ”論語と算盤”の実践で個も組織も輝く社会とは?<基調講演>

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―すべてのものを真に活かす―

三州製菓株式会社社長の斉之平伸一氏は、ダイバーシティ経営を推し進め、”誰もが輝く組織”を実現する経営を実践している。

その経営の背景には、会社のある埼玉の偉人である渋沢栄一の哲学があった。

・不易流行 ・・・ 激変の時代、変えないものと時代に合わせて変えるもの

”理念は中心軸”

「理念は中心軸であり変えない、しかし、それ以外のところは」と語る斉之平氏、

「すべてのものを真に活かす」という理念を柱に特に女性活躍に力を入れてきた。

売上全体の12%を超える大ヒット商品であるパスタスナックは女性のアイディアから生まれたもの、男性中心の考え方では決して生まれることはなかっただろうと斉之平氏は語る。

”いろんな人がいた方が助け合える”

そして、「すべてのものを真に活かす」職場づくりの支えとなっているのが

「支援型の職場風土」だ。

まずは、異なっているところを認め合うところから、

助け合い、お互い様の職場の空気は生まれる。

「いろんな人がいた方が助け合いが起きやすくなる」のだと斉之平氏は語る。

さらには、メンバーの長所を共有することで、

それぞれの強みが仕事の中で発揮しやすくなる。

”支援する喜び”

従業員満足を高める要因とは?

お金や昇進よりも大切なのは「支援する喜び」だと斉之平氏は語る。

そしてそのためには職場の心理的安全性を高めること、

「誠実さ」を大切にすること、感情に任せて「怒らない」こと。

そして、斉之平氏が事業を受け継いだときに心にとめたこととは?

◎ゲスト講師

斉之平伸一(さいのひら・しんいち)氏

1948年生まれ。1971年、一橋大学卒。松下電器産業(現パナソニック)を経て、1976年に父が創業した三州製菓に入社。1988年社長に就任。埼玉県経営者協会 副会長、日本経団連中小企業委員会委員、埼玉県立大学理事などを務める。経営改革により、2013年3月 経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」、2014年11月 経済産業省「APEC女性活躍推進企業50選」日本5社のうちの1社に選定されるなど、数々の受賞歴を持つ。「子育てサポート企業(くるみん認定企業)」「厚生労働省 女性活躍推進企業(えるぼし)三つ星」認定。2016年6月 内閣総理大臣表彰「男女共同参画社会づくり功労者」受賞。著書に『脳力経営』(致知出版社)、『3倍「仕事脳」がアップする ダブル手帳術』(東洋経済新報社)がある。