オープンダイアローグ(開かれた対話)

「オープンダイアローグ」という対話の手法は、問題を抱えた本人だけでなく、その周囲の関係者とともに対話し、解決の糸口を見出すことを目的としている。特徴として「多声性」を重視し、参加者全員が自由に意見や感情を共有できる場を作ることである。
また、対等な立場で臨む姿勢を基本ルールとし、上下関係を排除しながら、全員が対話の質を高めるために参加することが求められる。この手法を企業で活用することで、職場の風通しを良くし、孤立感の解消や信頼関係の構築、組織文化の向上につながるとされている。オープンダイアローグは柔軟なアプローチであり、多様な視点から新たな解決策を導き出す機会を提供するものである。

『月刊 人事マネジメント』(ビジネスパブリッシング発行)
2025年2月号 一歩進んだ「人事ツール」活用術
執筆者: 藤原 都子