アクターズマップ


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社会を個々のアクターとその間の関係として捉える考え方をアクターネットワーク理論という。これは有能なチームリーダーは本人と関わる物や人・環境から成り立つという視点である。そして、その集合体の中で仕事を遂行しているというわけである。アクター同士の作用によって常に変化が起こる。

そのため、職場にいるアクターを俯瞰し違う関わり方の働きかけをする事が組織開発である。組織体制の変化の時は、経営者などが組織のシステムについてガイドしていく必要があり、この時上記の視点で組織の内外を俯眠してアクターを洗い出し、どの点をどのように調整していくのか考えていくとよい。

その際アクターズマップを使用することにより、自社の事業にどのような存在が影響しているのか空間軸で捉えることができ、また情報を深掘りすることで、自社の変遷などを時間軸で理解できる。つまり、事業を俯眠することでそこから生み出される価値を提え直すことができるだろう。

『月刊 人事マネジメント』(ビジネスパブリッシング発行)
2024年7月号 一歩進んだ「人事ツール」活用術
執筆者:金野美香