選択型キャリア制度と評価項目

近年、企業は個々の能力や個性を活かす働き方を積極的に取り入れており、社員が自ら選べるキャリアコース制度の導入が有力となる。この制度は4象限に分けられており、縦軸は活動へのスタンス、横軸は働き方の希望軸である。これらは、コミュニティ型社員・メンバーシップ型社員・フリーランス型社員・スペシャリスト型社員に分類され、それぞれ異なる役割に応じた等級基準を設け、5つの基本評価項目で評価する仕組みである。
コミュニティ型には価値創造を、メンバーシップ型には既存価値の最大化を重視するなど、各コースごとに異なる評価基準を設定し、社員が自身の特性に合ったキャリアを選べるようにする。個人の成長と組織の発展の両立を目指し、随時基準の見直しを継続するとよいだろう。(2025年3月号 執筆者:畑中義雄)

『月刊 人事マネジメント』(ビジネスパブリッシング発行)
2025年3月号 一歩進んだ「人事ツール」活用術
執筆者: 畑中義雄