承認ワークシート


誰もが働きやすい職場を実現するには、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)や慈悲的差別を自覚し、排除することが重要である。

アンコンシャス・バイアスとは、個人の経験や文化、背景に基づいて無意識のうちに形成された思い込みであり、公平な判断や適切なコミュニケーションを妨げる要因となる。

また、善意に見えるが結果的に女性の成長機会を奪う慈悲的差別も問題である。

これらはインポスター症候群と呼ばれる「自分の成功は運や周囲のおかげ」と感じてしまう心理にもつながり、自己評価の低下を招く。

これらの課題を克服し、公平な職場環境を実現するためには、承認力を高めることが有効である。成果だけでなく努力や過程を評価し、個人の強みを尊重しながらフィードバックを行い、心理的安全性を確保することが求められるのである。

『月刊 人事マネジメント』(ビジネスパブリッシング発行)
2025年5月号  一歩進んだ「人事ツール」活用術
執筆者: 藤原 都子