歯科医師経営者向けの情報雑誌「アポロニア」に「物語で学ぶ 労務管理~本日もトラブル発生!」 で連載中!

郊外のターミナル駅前のビルで5年前に開業したぽかぽか歯科クリニック。あたたかい春のような「ぽかぽか」した歯科医院を目指しているが、労務トラブルも「ぽかぽか」起きる……? 本連載では、このクリニックを舞台に起きる労務トラブルについて、その対策を解説します。

経営が苦しくて昇給見送り?

診療後のぽかぽか歯科クリニックでは、スタッフが最近の景気について雑談しています。根本さんの夫の会社では定期昇給が見送りになり、高橋さんの知り合いは手当ての減額でトラブルになったそうです。定期昇給の停止や手当ての減額などは、「労働条件の不利益変更」と呼ばれており、きちんとした手続きを踏まないと成立しません。西田院長も他人事とは思えず、知り合いの社労士に相談。不利益変更のときに必要な条件を確認しました。
2022年9月号:トラブル139回/執筆: 梅津裕一郎

高橋さん退職!? 賞与はどうなる?

ある日、キャリア十分の歯科衛生士、高橋さんが院長室にやってきました。神妙な面持ちで「急な話で申し訳ないのですが、7月15日で退職しなければならなくなりました」と話します。驚いたものの、本人の希望通り退職を受け付けることにした西田院長。ところが、退職の10日後に賞与の支払日がくることに気づきます。「働いた分の賞与は支払うべきだろうか?」と悩んだ西田院長は、知り合いの社労士に相談しました。
2022年8月号:トラブル138回/執筆:畑中義雄

ずっと働きたい職場って?

ある大雨の日。診療時間が終わった頃、西田院長の大学の後輩の倉橋先生が相談に来ました。倉橋先生は西田院長に「新人スタッフが定着しないんです」という悩みを打ち明けます。1から仕事を教えても、慣れてきたころに辞めてしまう社員が多いようです。社労士の荒川さんは、雇用統計を引用して最近の若者の離職率の高さを指摘。「ずっと働きたい」と思われる職場になるにはどうすれば良いのかを話しました。
2022年7月号:トラブル137回/執筆:梅津裕一郎

代休のため込み問題発生!

GWも終わって落ち着いた頃、西田院長は根本さんと金子さんが極端に有給を取っていないことに気づきました。事情を聞くと、急なヘルプに入ることが多い2人は、代休がたまっていて有給をとる暇がないと言います。何とか代休を消化してほしい西田院長は「代休は翌々月までに取得しないと無効になる」というルールを発表しました。ところが、それは労基法上、問題のある取り扱いだったのです。代休の正しい運用方法とはどんなものでしょうか?
2022年6月号:トラブル136回/執筆:畑中義雄

お父さんの育児休業?

春の陽気の中、ランチタイムを楽しむスタッフたち。そんな中、「最近は父親の育児参加がニュースで取り上げられている」と話題になります。少し離れた席で話を聞いていた西田院長は、「みんなに長く働いてもらうために、働きやすいルールを作っておかないと」と考えます。翌日社労士の赤羽さんの事務所を訪ねて、男性の育休を推進するためのポイントや、2022年10月から始まる「出生育児休業(産後パパ育休)」の制度について教えてもらいました。
2022年5月号:トラブル135回/執筆:梅津裕一郎

タイムカードの押し忘れで残業代ナシ?

ぽかぽか歯科クリニックでは、以前からタイムカードを導入していましたが、勤怠集計は西田院長が毎月手計算で行っていました。友人からクラウド型の勤怠管理システムの話を聞いた西田院長は、さっそくシステムを導入することに。ところが1カ月後、大勢のスタッフがスマホから打刻し忘れていることに気づきました。腹を立てた西田院長は、ミーティングで「きちんと打刻していない残業代は払わないことにする」と話します。そんなことはできるのでしょうか?
2022年4月号:トラブル134回/執筆:畑中義雄

ダブルワークって大丈夫?

ある日、ぽかぽか歯科クリニックのスタッフリーダー、高橋さんが少し遠慮ぎみに、「西田院長、ちょっとお話があるのですが……」と声をかけてきました。話を聞くと、友人の会社が人手不足で、仕事を手伝ってほしいと頼まれているそうです。仕事には支障のないよう週に10時間程度働きたいと聞いた西田院長は頭を悩ませます。ダブルワークという働き方は、会社と社員のそれぞれにどんな影響があるのでしょうか? メリットと注意点を考えました。
2022年3月号:トラブル133回/執筆:梅津裕一郎


補助金80万円が消えた……

ある日、西田院長が院長室で事務仕事をしていると、昨年の秋に購入したパソコンやタブレットの見積もりや領収書が出てきました。「そういえば、補助金を申請していたよなぁ」と思い出し、郵送を頼んでいたスタッフに聞いてみると、「出し忘れていました」という返事が。すでに申請期限は切れています。もらえるはずだった補助金の額はなんと80万円! 西田院長は、スタッフに損害賠償請求することも考え始めました……。
2022年2月号:トラブル132回/執筆:畑中義雄


採用難に負けるな!

2022年も開けたばかり。新年のあいさつを交わすぽかぽか歯科クリニックで、「そろそろ新しいスタッフを増やしてはどうでしょうか?」という意見が出ました。実は西田院長が少し前から求人を出しているのですが、採用難のため、なかなか反応がありません。その話を聞いた金子さんが「うちにも社員紹介制度を導入しては?」と提案します。西田院長は、社員紹介制度のメリットやデメリットについて調べました。
20202年1月号:トラブル131回/執筆: 梅津裕一郎


つながらない権利って?

ぽかぽか歯科クリニックでは、1年くらい前からLINEのグループが自然とでき始めました。今では院長も含めて全員が参加しています。ところがある日、西田院長は歯科衛生士の高橋さんから、「休みの日にもLINEで質問されるのは負担感がある」と告げられます。ショックを受けた西田院長は、知り合いの社労士に相談することにしました。SNSの使い方について職場で話し合い、ルールを決めるにはどうしたらいいでしょうか?
2021年12月号:トラブル130回/執筆:畑中義雄


それって時間外労働?

西田院長はいつも診療時間の1時間前にはクリニックに入ることを日課にしていますが、最近気がかりなことがありました。それは根津さんが運動不足の解消のために、毎朝ウォーキングして1時間早めに出勤することです。出社と同時にタイムカードを打刻し、通常業務を開始しているので、「これって早出残業として割増賃金を支払う必要があるんじゃないか?」と不安になりました。私的な都合による早出は、労働時間として認める必要があるのでしょうか? 

2021年11月号:トラブル129回/執筆:梅津裕一郎


根本さんの子どもがコロナに!

ぽかぽか歯科クリニックのパートタイマーの根本さんから、会社に電話がかかってきました。根本さんの子どもがコロナの濃厚接触者になってしまったそうです。従業員の家族が濃厚接触者となった場合、会社はどんな対応をするべきでしょうか? 休業期間や休業手当の有無、有給を使用するかどうかなど、クリニックとしての対応を考えました。
2021年10月号:トラブル128回/執筆:畑中義雄


「懲戒処分って?」

ある日ぽかぽか歯科クリニックに、西田院長の大学時代の後輩の経営者がたずねてきました。彼は先月入社したスタッフが、遅刻や無断欠勤を繰り返しているという悩みを打ち明けます。西田院長は知り合いの社労士を呼び、相談の場をセッティング。問題スタッフへの対応策や、注意、指導の仕方、懲戒や解雇までの対応フローについて話し合いました。
2021年9月号: トラブル127回/執筆:梅津裕一郎


「スタッフと連絡取れない!」

ぽかぽか歯科クリニックに、久しぶりに新人が入社しました。週3日勤務し、ゆくゆくは正社員登用も考えていましたが、だんだんと遅刻や欠勤が目立つようになります。会社は電話やメールで出勤をうながしていましたが、ついにスタッフと連絡がとれなくなってしまいました。こういうとき、会社はスタッフをすぐに解雇できるのでしょうか? 
2021年8月号: トラブル126回/執筆:畑中義雄


「定年がなくなる?」

初夏のぽかぽかクリニックでは、歯科助手の根津さんのトライアスロンの話で盛り上がっていました。根津さんのトライアスロンの師匠は彼女の祖父。定年後も再雇用されており、70歳まで同じ会社で働けるそうです。その話を聞いた西田院長は、会社の定年制について思いをめぐらせました。近年の高年齢者雇用安定法の改正ポイントを押さえながら、定年や継続雇用制度を導入するにはどうしたらいいのか、社労士の永井さんと話し合いました。
2021年7月号: トラブル125回/ 梅津裕一郎


休日にSNSで連絡していい?

西田院長は、これまでみんなが年次有給休暇をあまり取れていなかったので、順番で休みをとってもらうことにしました。石橋さんが3連休をとっていた日のこと。石橋さんが担当していた求人の件で連絡が入ります。西田院長はLINEをしたり、留守番電話にメッセージを入れたりして返事を待ちました。後日、石橋さんが休日に連絡があったことに不満をもらしていると耳にした西田院長。休みの日でも連絡がとれるようにすることは、パワハラ等の法律違反にあたるのでしょうか?
2021年6月号:トラブル124回/執筆:畑中義雄


「パートには慶長休暇がない?」

パートタイマーの金子さんが、ある日、西田院長に「夫の母親の告別式に参加したいのですが……」と相談しにきました。西田院長はこころよく許可しますが、「正社員と同じように、特別休暇として有給でお休みをもらえますか?」と聞かれて戸惑ってしまいます。社労士にたずねると、今話題の「同一労働・労働賃金」に関係する事案のようです。はたして、パートタイマーに慶長休暇を与えないのは、「不合理な待遇」にあたるのでしょうか?
2021年5月号 :トラブル123回/ 梅津裕一郎


「ホテルから出向を受け入れる?」

コロナウィルスが蔓延している期間も大忙しのぽかぽかクリニック。歯科助手の石橋さんが、母親の手術のつきそいのために、しばらくお休みすることになりました。その間一番忙しい時間帯の受付や電話対応が難しくなってしまいます。西田院長は、石橋さんの知り合いで、ホテル勤務している人を一時的に雇用できないか考えました。他の会社で働いている人に自社で仕事をしてもらうには、どんな手続きが必要なのでしょうか?
2021年4月:トラブル122回/ 畑中義雄


「中井先生が胃がんに!」

ぽかぽか歯科クリニックでは毎年3月、年に一度の定期健康診断をしています。そんな中、暗い表情をしている人がいました。勤務医の中井先生です。彼は西田院長に「初期の胃がんと診断された」と打ち明けました。西田院長はこのことがきっかけで、社員が大きな病気やケガをしたときに備えて、治療と職場復帰を後押しする仕組みを考えることにました。
2021年3月号:トラブル121回/ 梅津裕一郎


「60歳以降のスタッフを雇用?」

コロナ禍の中でも忙しい毎日が続いているぽかぽかクリニック。人と接することが多いので、スタッフの誰がいつコロナに感染したり、濃厚接触者になったりしてもおかしくありません。西田院長はリスク回避のためにパートの助手を募集することにしました。すぐに応募がありましたが、58歳という年齢が少し気になります。ぽかぽかクリニックの定年は60歳だからです。高齢の方に長く働いてもらうためには、社内の制度をどんなふうに整備すべきでしょうか。
2021年2月号:トラブル120回/畑中義雄


「短時間正社員って?」

ささやかな新年会を開催しているぽかぽかクリニックに、勤務医の中井先生の後輩の小林さんがやってきました。何か悩みを抱えている様子です。中井先生と西田院長が話を聞くと、優秀なパートさんがより良い待遇を求めて転職を希望していると言います。西田院長も他人事ではないと感じて社労士に相談すると、「短時間正社員という制度を作ってみてはいかがでしょうか」と提案されました。短時間正社員とはどんな制度で、導入するとどんなメリットがあるのでしょうか?
2021年1月号 :トラブル119回/梅津裕一郎


「冬のボーナスが出せない!」

月刊アポロニア21【2020年12月号】 こんな時代の「長持ち経営」

今年も残りわずかという時期。西田院長は悩みを抱えていました。ぽかぽか歯科クリニックはコロナ禍で患者数が減ってしまい、資金繰りがやや厳しくなっていました。この状況では冬のボーナスが出せないかもしれません。ですが、毎年支払っていたボーナスをやめることは法律違反にならないのでしょうか? 不安に思った西田院長は社労士の前川さんに、経営難のときはボーナスを支払わなくてもいいのかを伺いました。
2020年12月号:トラブル118回/畑中義雄


「イヤイヤ休日出勤」

月刊アポロニア21【2020年11月号】  経営を強くする「発信力」「共有力」

ぽかぽか歯科クリニックに、新しいCTが入ることになりました。西田院長が「月末の休診日にCTの入れ替えをするから、レクチャーに立ち会ってほしいんだけど、大丈夫かな?」とスタッフに頼むと、一人が浮かない顔になります。連休にしたかったので、休日出勤には乗り気ではないようです。嫌がる社員に休日出勤をさせるのは、問題になるのでしょうか?
2020年11月号:トラブル117回/梅津裕一郎


「ピンチヒッターは業務委託?」

ぽかぽか歯科クリニックに大問題が発生。貴重な戦力である歯科衛生士の高橋さんが1カ月お休みすることになりました。その間のピンチヒッターを業務委託でお願いすることにした西田院長ですが、社労士の前川さんから「これはまずいよ!」という電話がかかってきます。どうやら「労働契約」と「業務委託契約」には違いがあり、よくわからないまま契約してしまうと、トラブルの種になるようです。
2020年10月号:トラブル116回/畑中義雄


「パワハラのない職場づくり」

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夏休みの予定について楽しく話しているぽかぽか歯科クリニックのスタッフたち。ところが根本さんが暗い顔をしています。話を聞くと、根本さんの夫は職場の上司からパワハラを受けてうつ状態になっているようです。西田院長はその話を聞いて、パワハラに関する勉強会を開催することにしました。法改正の内容も踏まえて、パワハラのない職場づくりをみんなで考えます。
2020年9月号:トラブル115回/梅津裕一郎


「石橋さんが濃厚接触者に!?」

コロナの影響でしばらく休業していたぽかぽか歯科クリニックですが、感染予防に気をつけながら、営業を再開。ところがある朝、石橋さんから濃厚接触者になったという電話がかかってきました。2週間は自宅待機してもらいたいとお願いすると、石橋さんから「今回のお休みは、休業手当は出ますか?」という質問が。濃厚接触者をお休みさせる場合、会社に休業手当の支払い義務はあるのでしょうか?
2020年8月号:トラブル114回/畑中義雄


「平均賃金ってどう計算するの?」

コロナの影響が長引くぽかぽか歯科クリニック。ある日「私たちの平均賃金ってどうやって計算されているんでしょうね?」とスタッフ同士が話しているのを聞いた西田院長は、「そういえば僕も知らないな」と気づきます。社労士の山本さんに電話して平均賃金の計算式について聞くと、「いろいろなパターンがあって、用途に応じて注意して使い分ける必要がある」と説明されました。
2020年7月号:トラブル113回/梅津裕一郎


「休業手当と助成金」

新型コロナウィルスの影響で、ぽかぽか歯科クリニックも一時休業することになりました。2週間の休業を告げると、根本さんから「お休みの間のお給料はどうなるんですか?」と質問されます。有給を使ってもらいたいと話しますが、もう残り日数が少ない人もいるようです。西田院長は社労士の前川さんに電話して、休業中の給料の支払いや助成金についてアドバイスを受けました。
2020年6月号:トラブル112回/畑中義雄


残業代は1分単位?

ぽかぽかクリニックの終業後。帰り支度をしながら、石橋さんと根本さんが楽しそうにおしゃべりしています。タイムカードを切ったときに西田院長が時計を見ると、終業時刻から20分過ぎていました。翌日、始業より30分も早く根津さんが会社に来ていました。西田院長は、「あれ? 直接業務とは関係のない時間外にクリニックにいる場合、労働時間としてカウントするのかな?」と疑問に思います。いわゆるダラダラ残業や会社が命じていない早出出勤も、労働時間として給料を支払うべきなのでしょうか?
2020年5月号:トラブル111回/梅津裕一郎

ちょっとややこしい有休基準日

ぽかぽか歯科クリニックでは、スタッフたちが有休の話で盛り上がっています。今の有休の付与期日は「入社日の6カ月後」になっていますが、みんなバラバラなのでわかりにくいようです。「4月1日に一斉付与しませんか?」と西田院長に提案すると、あっさり受け入れられました。しかし、新入社員が1年の途中で入社した場合、どのように有休を付与すればいいのかわかりません。ちょっとややこしい有休基準日について確認しました。
2020年4月号:トラブル110回/畑中義雄

退職者がボーナスを要求?

クリニックの休診日。西田院長の大学の後輩の倉橋先生が訪ねてきました。倉橋先生は会社経営者で、いろいろと労務トラブルに巻き込まれるたびに西田院長に相談しています。倉橋先生は「今月、半年に1回の賞与支給日なんですが、先日退職した社員から電話があって『私にももらえる権利があるのではないか』と聞かれたのです」と困り顔。西田院長は、退職者にもボーナスを支給する必要があるのか、専門家に問い合わせることにしました。
2020年3月号:トラブル109回/梅津裕一郎

高橋さんに損害賠償請求?

歯科衛生士の高橋さんの様子が朝からうわの空。ときどき長いため息もついています。心配になった西田院長が事情を聞くと、「社会人として働き始めた甥っ子が、機密情報や顧客リストの含まれた重要な書類を紛失してしまった」というのです。高橋さんは甥っ子の身元保証人になっているので、会社から損害賠償の請求がくるかもしれないと悩んでいます。西田院長は友人の社労士に電話し、身元保証人契約の法律について確認しました。
2020年2月号:トラブル108回/畑中義雄

残業削減!? その前に……

新年最初の出勤日を迎えたぽかぽか歯科クリニック。新年の抱負を話す中で、西田院長は「これから残業をなるべくしないで済むような体制をつくるのはどうだろう」と話します。翌日、社労士の大島さんの事務所へ行って残業代削減の相談をしました。大島さんは「残業を減らすことが100%正しいとは言えず、悪影響を及ぼす可能性もあります」と話し、残業削減する前にやるべきことを教えてくれました。
2020年1月号:トラブル107回/梅津裕一郎

インフルエンザで自宅待機命令

北風が肌を刺す季節。石橋さんは朝から体調が悪そうです。インフルエンザかもしれないと心配になった西田院長は、「明日は休んで病院に行くように」と伝えて、石橋さんを帰らせることにしました。2日後、元気に出勤してきた石橋さんに「有休申請してね」と話すと、「院長命令なのに有休を使うのはおかしくないですか?」と不服そうな顔をされます。果たして、感染症予防のために休ませた社員を、有休処理してもいいのでしょうか。
2019年12月号:トラブル106回/畑中義雄

試用期間中の無断欠勤

ぽかぽか歯科クリニックにはひっきりなしに患者さんが訪れています。スタッフのみんなの負担が増えているため、西田院長は新しい人を雇うことにしました。面接に遅刻してきたことが気になったものの、3カ月の試用期間を設定して、山本さんの入社手続きをします。ところが、山本さんは入社早々に姿を見せなくなってしまいました。試用期間中の無断欠勤にはどのように対応すれば良いのでしょうか?
2019年11月号:トラブル105回/梅津裕一郎

交通費の上限が間違ってる!

ある日の診療後、パートの根津さんが院長室に来て、ちょっと言いにくそうに話し始めます。根津さんいわく「私の交通費は500円支給されていますが、本当は往復で1200円かかっているんです。定期代を出していただけませんか?」とのこと。ぽかぽか歯科クリニックでは、昔からパートの交通費は1日500円を上限にしてきたのです。その夜、西田院長が友人の社労士に相談すると「同一労働同一賃金」の話をされ、手当の金額について見直すことになりました。
2019年10月号:トラブル104回/畑中義雄

賃金アップの方程式

西田院長は、診療後に大学時代の後輩の倉橋さんと居酒屋へ出かけました。倉橋さんに「昇給額や昇給率に客観性を持たせる工夫はしていますか?」と聞かれて、西田院長は面食らいます。実はぽかぽか歯科クリニックでは、昇給についてはお手盛りだったのです。後日、2人は賃金設計に詳しい社労士の事務所をたずね、昇給をする際に気をつけるポイントについて聞きました。
2019年9月号:トラブル103回/梅津裕一郎

天災時に早退したら給料は……?

まだ12月も半ばだというのに、季節外れの大寒波がやってきました。ぽかぽか歯科クリニックの地域にも積雪10cmの予報が出ています。その日の朝、西田院長は中井先生と話し合い、交通機関に影響が出る前にスタッフを早退させることにしました。しかし、西田院長は早退した時間を有給処理にするのか、休業手当で支払うべきかで頭を悩ませてしまいます。天災による欠勤や早退は、どのように処理するのが適切でしょうか?
2018年12月号:トラブル94回/畑中義雄

働き方改革で何が起きる?

秋の出社時。石橋さんがやけに色めき立って話しかけてきました。「皆さん知ってます? 来年の春から働き方改革で残業代が倍になるらしいですよ」。その話を聞いて、誰よりもびっくりしたのは西田院長です。働き方改革のことは知っていましたが、具体的な法改正の内容までは確認していなかったのです。動揺した西田院長は、その日の診療が終わるやいなや、社労士に電話をかけて、「働き方改革」の目的と法律の改正内容について質問しました。
2018年11月号:トラブル93回/梅津裕一郎

休職中の保険料の扱いは?

ある日、診療開始前に西田院長に電話がかかってきました。スタッフの高橋さんが体調を崩し、入院して手術を受けることになったそうです。仕事の復帰まで、高橋さんには3カ月ほど休職してもらうことになりました。西田院長は、休職中の厚生年金や健康保険、住民税の天引きをどうすればいいのかと悩んでしまいます。果たして、無給の従業員からも保険料を徴収すべきなのでしょうか?
2018年10月号:トラブル92回/畑中義雄

定期昇給は絶対?

休診日の前日、西田院長は居酒屋で飲んでいました。隣の席には、大学時代の後輩で同業者の倉橋先生がいます。倉橋先生は少し顔を曇らせ、「相談したいことがあります」と切り出しました。彼のクリニックでは毎年定期昇給をしてきましたが、最近大規模な設備投資をしたこともあって、来期は基本給を据え置きたいと考えています。しかし社員は定期昇給があるものと思って期待しているようです。定期昇給は毎年必ず行わなくてはいけないのでしょうか……?
2018年9月号:トラブル91回/梅津裕一郎

始業前の仕事は『残業』になるの?

子どもたちが夏休みに入り、ぽかぽか歯科クリニックは朝から忙しい日が続いています。仕事に追われて焦っている高橋さんは、早出出勤してデータの入力をすることにしました。その月の給与の締め日、西田院長がタイムカードをチェックし残業代を計算していると、高橋さんが2週間ほど定時よりも1時間早く出勤していることに気づきます。「これは残業になるのかな? でもこちらが頼んでいるわけでもないし」と考え込む西田院長。早出出勤の作業も残業にあたるのでしょうか。
2018年8月号:トラブル90回/畑中義雄

クリニック都合の急なお休み

ぽかぽか歯科クリニックでは、休診日に勉強会を開催するために、パートの3人にシフト調整をしてもらっていました。ところが前日になって、西田院長の急用のために勉強会は中止になってしまいます。時間をやりくりして勉強会に備えていたスタッフは複雑な心境です。後日、西田院長は知り合いの社労士に相談して、今回のケースが休業手当の保障の対象になるのかどうかを聞きました。
2018年7月号:トラブル89回/梅津裕一郎

賞与の制度変更

梅雨が終わり、夏の準備が始まるぽかぽか歯科クリニック。そろそろ夏の賞与の支給日です。ぽかぽか歯科クリニックでは、毎回固定の賞与を支払っていました。支給日を間近に控えたある日、西田院長はスタッフにこう切り出します。「これからは業績や評価に応じて賞与を変動させます」。突然の発表にみんなは戸惑い、不信感を持つ人も……。西田院長は改めて賞与の考え方や制度変更のポイントについて確認しました。
2018年6月号:トラブル88回/畑中義雄

ハラスメント予防の特効薬

休診日の翌日のクリニックでは、西田院長がスタッフや患者さんに対してやけに遠慮がちに接していました。なんだかスタッフに怯えているようにも見えます。高橋さんが理由を聞くと、西田院長の大学の先輩のクリニックで、パワハラをきっかけにしたトラブルが起きたそうです。西田院長は、この機会に「どうしてハラスメントが起こるのか」「どのように予防すればいいのか」をみんなで学ぶため、ハラスメントの研修を行うことにしました。
2018年5月号:トラブル87回/梅津裕一郎

新人募集時の行き違い

西田院長は、久しぶりにフルタイムの正社員を募集することを決め、ハローワークに求人を出しました。歯科衛生士の経験者を募集するため、少し奮発して月給は30~35万円に設定。やっと応募がきたものの、歯科衛生士の経験が5カ月程度の人でした。西田院長が「求人内容よりも安い月給でよかったら採用する」と伝えると、彼女はそのまま内定辞退してしまいます。実は、条件を変えて採用する場合にはいくつかの注意点があったのです。
2018年4月号:トラブル86回/畑中義雄