歯科医師経営者向けの情報雑誌「アポロニア」に「物語で学ぶ 労務管理~本日もトラブル発生!」 で連載中!

郊外のターミナル駅前のビルで5年前に開業したぽかぽか歯科クリニック。あたたかい春のような「ぽかぽか」した歯科医院を目指しているが、労務トラブルも「ぽかぽか」起きる……? 本連載では、このクリニックを舞台に起きる労務トラブルについて、その対策を解説します。


タイムカードの押し忘れで残業代ナシ?

ぽかぽか歯科クリニックでは、以前からタイムカードを導入していましたが、勤怠集計は西田院長が毎月手計算で行っていました。友人からクラウド型の勤怠管理システムの話を聞いた西田院長は、さっそくシステムを導入することに。ところが1カ月後、大勢のスタッフがスマホから打刻し忘れていることに気づきました。腹を立てた西田院長は、ミーティングで「きちんと打刻していない残業代は払わないことにする」と話します。そんなことはできるのでしょうか?

2022年4月号:トラブル134回/執筆:畑中義雄


ダブルワークって大丈夫?

ある日、ぽかぽか歯科クリニックのスタッフリーダー、高橋さんが少し遠慮ぎみに、「西田院長、ちょっとお話があるのですが……」と声をかけてきました。話を聞くと、友人の会社が人手不足で、仕事を手伝ってほしいと頼まれているそうです。仕事には支障のないよう週に10時間程度働きたいと聞いた西田院長は頭を悩ませます。ダブルワークという働き方は、会社と社員のそれぞれにどんな影響があるのでしょうか? メリットと注意点を考えました。

2022年3月号:トラブル132回/執筆:梅津裕一郎


補助金80万円が消えた……

ある日、西田院長が院長室で事務仕事をしていると、昨年の秋に購入したパソコンやタブレットの見積もりや領収書が出てきました。「そういえば、補助金を申請していたよなぁ」と思い出し、郵送を頼んでいたスタッフに聞いてみると、「出し忘れていました」という返事が。すでに申請期限は切れています。もらえるはずだった補助金の額はなんと80万円! 西田院長は、スタッフに損害賠償請求することも考え始めました……。
2022年2月号:トラブル132回/執筆:畑中義雄


採用難に負けるな!

2022年も開けたばかり。新年のあいさつを交わすぽかぽか歯科クリニックで、「そろそろ新しいスタッフを増やしてはどうでしょうか?」という意見が出ました。実は西田院長が少し前から求人を出しているのですが、採用難のため、なかなか反応がありません。その話を聞いた金子さんが「うちにも社員紹介制度を導入しては?」と提案します。西田院長は、社員紹介制度のメリットやデメリットについて調べました。
20202年1月号:トラブル131回/執筆: 梅津裕一郎


つながらない権利って?

ぽかぽか歯科クリニックでは、1年くらい前からLINEのグループが自然とでき始めました。今では院長も含めて全員が参加しています。ところがある日、西田院長は歯科衛生士の高橋さんから、「休みの日にもLINEで質問されるのは負担感がある」と告げられます。ショックを受けた西田院長は、知り合いの社労士に相談することにしました。SNSの使い方について職場で話し合い、ルールを決めるにはどうしたらいいでしょうか?
2021年12月号:トラブル130回/執筆:畑中義雄


それって時間外労働?

西田院長はいつも診療時間の1時間前にはクリニックに入ることを日課にしていますが、最近気がかりなことがありました。それは根津さんが運動不足の解消のために、毎朝ウォーキングして1時間早めに出勤することです。出社と同時にタイムカードを打刻し、通常業務を開始しているので、「これって早出残業として割増賃金を支払う必要があるんじゃないか?」と不安になりました。私的な都合による早出は、労働時間として認める必要があるのでしょうか? 

2021年11月号:トラブル129回/執筆:梅津裕一郎


根本さんの子どもがコロナに!

ぽかぽか歯科クリニックのパートタイマーの根本さんから、会社に電話がかかってきました。根本さんの子どもがコロナの濃厚接触者になってしまったそうです。従業員の家族が濃厚接触者となった場合、会社はどんな対応をするべきでしょうか? 休業期間や休業手当の有無、有給を使用するかどうかなど、クリニックとしての対応を考えました。
2021年10月号:トラブル128回/執筆:畑中義雄


「懲戒処分って?」

ある日ぽかぽか歯科クリニックに、西田院長の大学時代の後輩の経営者がたずねてきました。彼は先月入社したスタッフが、遅刻や無断欠勤を繰り返しているという悩みを打ち明けます。西田院長は知り合いの社労士を呼び、相談の場をセッティング。問題スタッフへの対応策や、注意、指導の仕方、懲戒や解雇までの対応フローについて話し合いました。
2021年9月号: トラブル127回/執筆:梅津裕一郎


「スタッフと連絡取れない!」

ぽかぽか歯科クリニックに、久しぶりに新人が入社しました。週3日勤務し、ゆくゆくは正社員登用も考えていましたが、だんだんと遅刻や欠勤が目立つようになります。会社は電話やメールで出勤をうながしていましたが、ついにスタッフと連絡がとれなくなってしまいました。こういうとき、会社はスタッフをすぐに解雇できるのでしょうか? 
2021年8月号: トラブル126回/執筆:畑中義雄


「定年がなくなる?」

初夏のぽかぽかクリニックでは、歯科助手の根津さんのトライアスロンの話で盛り上がっていました。根津さんのトライアスロンの師匠は彼女の祖父。定年後も再雇用されており、70歳まで同じ会社で働けるそうです。その話を聞いた西田院長は、会社の定年制について思いをめぐらせました。近年の高年齢者雇用安定法の改正ポイントを押さえながら、定年や継続雇用制度を導入するにはどうしたらいいのか、社労士の永井さんと話し合いました。
2021年7月号: トラブル125回/ 梅津裕一郎




休日にSNSで連絡していい?

西田院長は、これまでみんなが年次有給休暇をあまり取れていなかったので、順番で休みをとってもらうことにしました。石橋さんが3連休をとっていた日のこと。石橋さんが担当していた求人の件で連絡が入ります。西田院長はLINEをしたり、留守番電話にメッセージを入れたりして返事を待ちました。後日、石橋さんが休日に連絡があったことに不満をもらしていると耳にした西田院長。休みの日でも連絡がとれるようにすることは、パワハラ等の法律違反にあたるのでしょうか?
2021年6月号:トラブル124回/執筆:畑中義雄


「パートには慶長休暇がない?」

パートタイマーの金子さんが、ある日、西田院長に「夫の母親の告別式に参加したいのですが……」と相談しにきました。西田院長はこころよく許可しますが、「正社員と同じように、特別休暇として有給でお休みをもらえますか?」と聞かれて戸惑ってしまいます。社労士にたずねると、今話題の「同一労働・労働賃金」に関係する事案のようです。はたして、パートタイマーに慶長休暇を与えないのは、「不合理な待遇」にあたるのでしょうか?
2021年5月号 :トラブル123回/ 梅津裕一郎


「ホテルから出向を受け入れる?」

コロナウィルスが蔓延している期間も大忙しのぽかぽかクリニック。歯科助手の石橋さんが、母親の手術のつきそいのために、しばらくお休みすることになりました。その間一番忙しい時間帯の受付や電話対応が難しくなってしまいます。西田院長は、石橋さんの知り合いで、ホテル勤務している人を一時的に雇用できないか考えました。他の会社で働いている人に自社で仕事をしてもらうには、どんな手続きが必要なのでしょうか?
2021年4月:トラブル122回/ 畑中義雄


「中井先生が胃がんに!」

ぽかぽか歯科クリニックでは毎年3月、年に一度の定期健康診断をしています。そんな中、暗い表情をしている人がいました。勤務医の中井先生です。彼は西田院長に「初期の胃がんと診断された」と打ち明けました。西田院長はこのことがきっかけで、社員が大きな病気やケガをしたときに備えて、治療と職場復帰を後押しする仕組みを考えることにました。
2021年3月号:トラブル121回/ 梅津裕一郎


「60歳以降のスタッフを雇用?」

コロナ禍の中でも忙しい毎日が続いているぽかぽかクリニック。人と接することが多いので、スタッフの誰がいつコロナに感染したり、濃厚接触者になったりしてもおかしくありません。西田院長はリスク回避のためにパートの助手を募集することにしました。すぐに応募がありましたが、58歳という年齢が少し気になります。ぽかぽかクリニックの定年は60歳だからです。高齢の方に長く働いてもらうためには、社内の制度をどんなふうに整備すべきでしょうか。
2021年2月号:トラブル120回/畑中義雄


「短時間正社員って?」

ささやかな新年会を開催しているぽかぽかクリニックに、勤務医の中井先生の後輩の小林さんがやってきました。何か悩みを抱えている様子です。中井先生と西田院長が話を聞くと、優秀なパートさんがより良い待遇を求めて転職を希望していると言います。西田院長も他人事ではないと感じて社労士に相談すると、「短時間正社員という制度を作ってみてはいかがでしょうか」と提案されました。短時間正社員とはどんな制度で、導入するとどんなメリットがあるのでしょうか?
2021年1月号 :トラブル119回/梅津裕一郎


「冬のボーナスが出せない!」

月刊アポロニア21【2020年12月号】 こんな時代の「長持ち経営」

今年も残りわずかという時期。西田院長は悩みを抱えていました。ぽかぽか歯科クリニックはコロナ禍で患者数が減ってしまい、資金繰りがやや厳しくなっていました。この状況では冬のボーナスが出せないかもしれません。ですが、毎年支払っていたボーナスをやめることは法律違反にならないのでしょうか? 不安に思った西田院長は社労士の前川さんに、経営難のときはボーナスを支払わなくてもいいのかを伺いました。
2020年12月号:トラブル118回/畑中義雄


「イヤイヤ休日出勤」

月刊アポロニア21【2020年11月号】  経営を強くする「発信力」「共有力」

ぽかぽか歯科クリニックに、新しいCTが入ることになりました。西田院長が「月末の休診日にCTの入れ替えをするから、レクチャーに立ち会ってほしいんだけど、大丈夫かな?」とスタッフに頼むと、一人が浮かない顔になります。連休にしたかったので、休日出勤には乗り気ではないようです。嫌がる社員に休日出勤をさせるのは、問題になるのでしょうか?
2020年11月号:トラブル117回/梅津裕一郎


「ピンチヒッターは業務委託?」

ぽかぽか歯科クリニックに大問題が発生。貴重な戦力である歯科衛生士の高橋さんが1カ月お休みすることになりました。その間のピンチヒッターを業務委託でお願いすることにした西田院長ですが、社労士の前川さんから「これはまずいよ!」という電話がかかってきます。どうやら「労働契約」と「業務委託契約」には違いがあり、よくわからないまま契約してしまうと、トラブルの種になるようです。
2020年10月号:トラブル116回/畑中義雄


「パワハラのない職場づくり」

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夏休みの予定について楽しく話しているぽかぽか歯科クリニックのスタッフたち。ところが根本さんが暗い顔をしています。話を聞くと、根本さんの夫は職場の上司からパワハラを受けてうつ状態になっているようです。西田院長はその話を聞いて、パワハラに関する勉強会を開催することにしました。法改正の内容も踏まえて、パワハラのない職場づくりをみんなで考えます。
2020年9月号:トラブル115回/梅津裕一郎


「石橋さんが濃厚接触者に!?」

コロナの影響でしばらく休業していたぽかぽか歯科クリニックですが、感染予防に気をつけながら、営業を再開。ところがある朝、石橋さんから濃厚接触者になったという電話がかかってきました。2週間は自宅待機してもらいたいとお願いすると、石橋さんから「今回のお休みは、休業手当は出ますか?」という質問が。濃厚接触者をお休みさせる場合、会社に休業手当の支払い義務はあるのでしょうか?
2020年8月号:トラブル114回/畑中義雄


「平均賃金ってどう計算するの?」

コロナの影響が長引くぽかぽか歯科クリニック。ある日「私たちの平均賃金ってどうやって計算されているんでしょうね?」とスタッフ同士が話しているのを聞いた西田院長は、「そういえば僕も知らないな」と気づきます。社労士の山本さんに電話して平均賃金の計算式について聞くと、「いろいろなパターンがあって、用途に応じて注意して使い分ける必要がある」と説明されました。
2020年7月号:トラブル113回/梅津裕一郎


「休業手当と助成金」

新型コロナウィルスの影響で、ぽかぽか歯科クリニックも一時休業することになりました。2週間の休業を告げると、根本さんから「お休みの間のお給料はどうなるんですか?」と質問されます。有給を使ってもらいたいと話しますが、もう残り日数が少ない人もいるようです。西田院長は社労士の前川さんに電話して、休業中の給料の支払いや助成金についてアドバイスを受けました。
2020年6月号:トラブル112回/畑中義雄


残業代は1分単位?

ぽかぽかクリニックの終業後。帰り支度をしながら、石橋さんと根本さんが楽しそうにおしゃべりしています。タイムカードを切ったときに西田院長が時計を見ると、終業時刻から20分過ぎていました。翌日、始業より30分も早く根津さんが会社に来ていました。西田院長は、「あれ? 直接業務とは関係のない時間外にクリニックにいる場合、労働時間としてカウントするのかな?」と疑問に思います。いわゆるダラダラ残業や会社が命じていない早出出勤も、労働時間として給料を支払うべきなのでしょうか?
2020年5月号:トラブル111回/梅津裕一郎