社員活用はドラえもんの5大キャラクターに学べ


■ドラえもんのキャラクターたちに適した仕事はなにか?~FFS理論から見た、個人と仕事の関係を説明

5つの因子からわかるストレスの発生メカニズムを知れば、人とのコミュニケーションがスムーズになります。

人事異動や配属のプロセスでは、対象者の職歴、育成、本人のキャリア計画の希望、スキル、専門能力などが検討項目になります。通常のケースで重視されるのは、対象者がその仕事をこなすだけの専門能力があるかどうかのスキル面です。たとえば、経理部なら会計の知識、人事労務担当なら法律の知識、知的財産部であれば商標の知識などがスキル面のチェックです。

ところが、FFS理論で把握できる個性の結果を使うと、もう一つ別の可能性が生まれてきます。それは、仕事の仕方がわかることで、活躍の場が広がる可能性です。この活躍の場を、いわゆる「職種」と区別するために「得意技」と呼ぶことにします。個人別の得意技が判明すると、職種は異なるが、社内の事情に精通した経験者を、別の事業部で、得意技を軸に異動させることができます。

ここで、ドラえもんの5大キャラクターを使って、彼らが将来会社で働くときに「得意技」となるだろう業種を考えてみたいと思います。

 

FFS理論の優れた特性の1つは、ポジティブな反応とネガティブな反応の両方を、その人の個性を表すものとして考えることができる点です。
同じ人なのに、環境によってポジティブな面、反対にネガティブな面が強く出ることがあります。でも、表に出ている反応は違っても、その人の内面にある個性は変わっていないことがほとんどです。つまり、FFS理論を使えば、個人のネガティブな面が出ていて生産性が下がっているチームがあったとしても、そこから何らかの情報を得ることも可能です。