徹底的に相手の立場で考える誠実さ
飯島桐箪笥製作所 代表 飯島勤氏
ー良き仕事が、社会と繋がるー
伝統的工芸人の職人として、春日部で桐箪笥を作られている飯島桐箪笥製作所社長 飯島勤さん。職人として働かれている飯島社長に、働く上での3つのポイントをお伺いしました。
・仕事におけるスタンス
「お客様が、どういうものを欲しがっているのか?」
「何を桐箪笥の中に、入れたいのか?」「どんなものを保存したいのか?」「どうしたら長持ちしてコストが安くなるのか?」仕事の依頼として考えています。
生活の中でも、相手のことも考えてあげられるようになったのが仕事を通して見えてきたことです。
相手の立場で考えてあげると、相手のことが理解でき公平になれます。
そこで、一番良い落とし所を見るとかね。
やっぱりそれが、相談でもあり、話し合いでもありと言うことだと思うんですよね。
・何でもかんでも売ると、長期的な関係が築けなくなる。
普通、営業ってのは長所しか言わないじゃないですか。
短所もちゃんと伝えるべきですよ。これは、こういう作り方をすると持ちませんよ。とか。あなたのデザインを作ることは可能ですけれども、長く持ちませんよとか。
デメリットを隠す必要はないんだよね。
ちゃんと最初から正直に言っとけば終わりなわけで。
変に隠すからおかしくなっちゃう。
・自分の仕事と社会の繋げ方とは?
社会と関わるというか、自分の仕事が社会と関わっていくというのは、最初からのものではなくて、ある程度やっていって実績が出た結果になっていくと思うんですよ。
結果というのは、どんな仕事についたとしても社会とは結びついていくと思うんですよね。
あとは自分で目的を持つ。こういう仕事をしたい。簡単に共有したいとか。
どんなお仕事でも社会とは結びついていくと思うんですよ。
だから、その結びついていく時のターニングポイントみたいな、風を見極めて仲間を作ることですよね。
そうすると自然とそういう人たちが集まってくると思いますよ。
その他にも、『名人ではなく、職人になれ。』『代価と仕事はどうバランスを取れば良いのか?』等の誰もが一度は悩む箇所を過去の経験を基に、お話して頂きました。