前田専務に学ぶ! ~ピンチをチャンスに変えるの信頼関係を築けているか~
今回は、栃木県大田原市にある前田牧場の前田専務との対談です。
前田牧場は、ホルスタイン種牛1頭から経営を開始し、現在は、2500頭ものホルスタイン種牛を育てる牧場です。
牧畜の他にも、牧場の牛の肥料で育てた野菜を生産し循環農業を行っており、またHPや直売などの自社独自の流通網を作り、さらに牧場での肉や野菜をふんだんに使った料理を振る舞うカフェも併設し、近年は、近隣の農園体験の宿泊客を受け入れるなど循環型農業を実践し、地域活性化においても重要な役割を担っています。
前田牧場では牛肉の自由化やBSC問題など数々の困難を乗り越え、その度に新たな企画商品を生み出し、ピンチをチャンスに変え、成長してきました。
お話の中でも、そのことについて、『父である前田社長は「相手が、まずありき。そうすれば自分もよくなるはず。」という考え方であるそうです。』と言い、その考え方があるからこそ、ピンチの時に、いつも取引先や周りの人が助けの手を差し伸べてくれるのだそうです。前田専務は、困難にぶつかり、会社が大変な時こそそのことに気づかされるそうです。
周りの農家にも声をかけ体験農園を開き、農家民泊で宿泊場所を提供したりと、お互いが足りない部分を補い、困った時には助け合える、日頃の地域の中の継続的な信頼関係とつながりの強さを感じました。
それは、前田牧場の商品を購入するお客さん、同業者、取引先にも同様です。
「自分が買ったらどうなのか。」牧場が大きくなっても、前田牧場のスタンスは変わりません。地域・社会で豊かなつながりを持ち、暮らし、はたらくことを目指す私たちにとって、この、助け合うことができる関係性、ゆるぎない信頼関係は大変勉強になります。