7つのCSR協調戦略。

まずは、住み分け戦略について。

徳武産業が、一つの事例です。小さな池の大きな魚になっていくという考え方です。

しかし、注意しなければいけないのも、このニッチビジネスです。JINSという、ブルーライトカットの、パソコンの機能別の眼鏡を作っている会社は、市場を席巻しました。

しかし、それを見た「眼鏡市場」が市場に入ってきて、あっという間にシェアを取られてしましました。つまり、ニッチビジネスはあまり大きくしてはダメなのです。「儲かるな」と思うと、すぐに大企業が入り込んでしまいます。

伊那食品工業という会社は、伊那のかんてんぱぱなどの商品を製造販売しています。なんとこの会社、毎年成長率を2%台に押さえています。

ある時「すごく儲かるな」というような話がデパートからありました。でも、会長さんは「やっちゃ駄目だ!やるな」と止めて、そこから「経営を大きくしていく」のではなく、「維持していく」という方向に移りました。

 

次は、社攻め戦略です。

大同生命は、税理士の団体と提携しそのルートでお仕事をしています。このオリジナルなルートを持っているのはとても重要なことです。

小さな会社の例としては、横浜にあるはちまるカフェ。80km圏内の食材だけを使った料理を出している会社で、「それでは利益構造的には難しい」と思われがちですが、その限られた市場で経営されています。

 

次は量的限定戦略。

こちらは弊社の地元、浅草にあります満願堂。

浅草の「金つばの芋ようかん」といいますが、これはすごくおいしいのでぜひ食べてみてほしいのですが、これもほとんど上野と浅草でしか売っていません。

焼いた金つばをそのままそこで温かいまま食べさせてくれます。

また、これもお土産で買うから高い買い物になります。地元でしか食べられないからお土産にしたくなるという顧客心理で、利益構造をしっかり取っています。

 

また、近畿タクシーというタクシー会社は、半径500m圏内でしか営業しません。たった500mで、子供の学習塾の送り迎えをしています。夜道は危ないので、信頼出来るタクシーの運転手さんに頼みたいというニーズがあります。

あと、商店街と提携して、商店街のクーポンをタクシーで使えるようにして、地域で買い物をしやすくしています。

 

次は、切り替えコスト戦略。

キングジムという「マネーフォワード」という家計簿のクラウド版を作っている会社が有名です。弊社もよく頼んでいますが、一回使い始めると、なかなかやめるのが大変です。

切り替えコストがかかるという戦略です。

 

次は、不協和戦略。

スポーツジムのカーブスが知られています。

一番大きなスポーツジムはコナミという会社で、プールなども持っています。しかし、カーブスは、プールなど付随するものは作りません。プールに入る人もいますが、入らない人も大多数います。では、手軽に運動やエクササイズが出来るような環境をつくろうと、低経費で運営をしています。仮に、コナミが「よーし、カーブスの真似をしよう」と思ってもプールが邪魔で逆に真似することはできません。「競合の会社の強みって何かな、それを弱みに変える方法何かないのかな」という、会社の強みを弱みに変える戦略です。

 

次は、代替機能提供戦略。「競合とも手を組もう」という方法です。

有名なのは、セブン銀行。

セブン銀行はお客さんが銀行です。普通の銀行は、預金を集めて融資をして運用し、利益を得ますが、セブン銀行はしません。セブン銀行はATMの手数料で運用をしている会社です。

このような、競合他社のバリューチェーンの中に入り込む方法で、協調戦略を取っている、社会貢献型に近い戦略です。

 

次に、競合巻き込み戦略。

例えば、ASKUL。

ASKULはPLUSというメーカーですが、4分の3はPLUS以外の商品を扱っています。

要するに、ASKULのサービスというのは「顧客接点がサービス」ということです。

 

以上7つの戦略を出しました。

ぜひ上記のようなビジネスモデル思考を社員の皆さんにも持って頂き、「社長これ競合とも手を組んだ方がいいんじゃないですか」「なんで?」「これは、会社の市場を作るためには競合と手を組んでパイを作った方がいいですよ」。このようなお話が出てくると良いなと思います。