未来型の組織、ホラクラシー型組織


 

 

 

 

未来型組織の一つに、「ホラクラシー」という組織のカタチがあります。

ホラクラシー型経営を実践する会社として、株式会社えふななという会社があります。

株式会社えふななは、医学部を目指す学生に対して医学部専門の予備校を紹介するサイトや、様々な働き方をしている人・組織を紹介するサイトなど、オウンドメシアを作り運営する事業をおこなっています。

この会社の在り方は、とてもユニークです。

まず、当社の新田社長は、「上司と部下とかそういう関係は無いんだよ」と言います。それぞれが役割を持ち、同じ並列にあるという考え方で仕事をしていて、あくまでも新田社長も、組織の中で一番経営が得意だから経営者、営業が一番得意な人が営業、デザインが得意な人がデザイナー、という様な感覚だそうです。ホラクラシーという組織は、それぞれがその役割に対して責任を持ってやっていく、自走型組織のことをいいます。

もともと新田社長はベンチャー会社に勤めていて、その組で夢を持った人が徐々に徐々に夢や希望を失っていく姿を見て、「これはどうすればいいのかな」という風に感じたことがキッカケでホラクラシー型組織に自然と近づいていったといいます。

多くのヒエラルキー型組織では、経営と現場が分離してしまい、ここがヒエラルキー型組織の最大のデメリットではないかと感じます。つまり、イノベーションが起きない組織体質になってしまっています。

そういう組織の経営者はよく「私や越境的思考を持つやる気のある人材が全体最適で俯瞰して考えれば考えるほど、予定していた動きが変わっちゃうんですよ。『これをやりたい』と言ったことに対して1ヶ月後に考えが変わっちゃう。そうすると部下からは『今まではいったい何だったんですか』となって、反感を持っているように感じる。」ということを言います。

現場が「なんでもっと早く言ってくれないんだよ」みたいな雰囲気になってしまう。でもそれは、経営者が、事業や組織を良くしたいからやっているのであって、そこがどうしても経営と現場が分断されると理解されないのです。

しかし、ホラクラシー型組織のように内的な動機がつながっていると、誰かが「事業を良くしたいよね、事業を良くするためにはこう考えよう」と言うと、「たしかにそっちの方が良いから今すぐそっちに切り替えよう」という全体最適を考えるマインドになる。共通のマインドで仕事が出来ている状態です。

仕事をする上で、社員が部分最適で個人の利益を追求するよりも、同じマインドを共有するかどうかが大事なのではないでしょうか。

では、この全体最適のマインドを持つ人にはどんな特徴があるのか。

そのポイントは、「雑談力」にあります。わかりやすく変換すると、「こうした方がいいんじゃないかな、ああした方がいいんじゃないかな」「こうしたい、ああしたい」という思いが強ければ強いほど、考え方も当然多く、アイデアが出たり変わってきたりします。本当に「良くしたい」と心の底から思っていたら、絶対に周りと話したくなります。こういう文化が大切です。

また、こういう自然と雑談ができる文化のことを、新田社長は「はみ出し」という言い方をしています。
「はみ出し」というのは株式会社えふななのクレドの一つでもあります。
常に思考を広く持っていないとはみ出せないので、思考を広く持つ。「事業・組織を良くしたい」というおもいが強ければ強いほど、1個の仕事から派生するため、1個の仕事に対しての時間効率は悪くなってしまい、遅くなってしまうケースがありますが、全体最適でいくと実は効率が良いのです。

たとえば、株式会社えふななでいうと、部分最適で考えていると、その記事1本の完成速度は早い。でも、全体最適で伏線的に考えアンテナを張っていると、2本目、3本目というように、1本の記事から本数が増え、広がっていきます。この方がまとまりでみると効率が良いのです。

ホラクラシー型組織への変容において、この「はみ出しの文化」「雑談力」というのがとても重要になってくるのです。