自律分散型組織を創るES組織開発4つのステップと5つの変容段階


ES組織開発4つのステップ

ES組織開発においては、いきなり共有共感を目指すのではなく、まずは一人一人の個人の自分自身の在り方を考え思いを持つ段階、そしてその思いを発信して知り合うという段階から始まります。そのうえで、一人一人の個人を認め合うことができて初めて、私たちの会社としてこうありたいという思いの共有・共感への流れができていきます。

   ★ES組織開発4つのステップ

①思いを持つ
②知り合う
③認め合う
④共有する

とくに知り合って認め合うという段階がポイントです。組織開発においては、組織と個人それぞれのベクトルは異なっているという前提から始まります。異なる者同士の中から、共通する思いを明確にしその思いへベクトルを合わせていくことが組織開発です。

組織開発を進めるうえでは、異なりを知ることを怖がらないということも大切です。共通する思いの重なりを明確にすることは、それ以外の違いを認めるということでもあります。完全に思いを一致させるということは不可能ですから、異なる価値観・考えをもつ者同士の中で、これだけは譲れないという全員に共有・共感できる思いを明確にしていくことが大切になるのです。

組織の5つの変容段階

個人の発達段階と同じように組織にも変容段階があります。個人の集まりが組織ですので個人の発達段階が上がるとともに組織の変容段階も上がっていきます。

一つ目のステージでの関係性の質は「孤立」です。一人一人が個として存在していて、つながりが存在しない状態です。このような状態では一人一人に否定的な感情が生まれやすく、組織内にネガティブな思考パターンが蔓延してしまいます。

二つ目のステージでの関係性の質は「分離」です。この段階でもネガティブな思考パターンが強い状態です。わたしとあなた、わたしとあなたたちといった分離の思考パターンからは私の仕事は大変だけど他の人は楽をしているといった利己的な感情が生まれやすくなります。

三つ目のステージでの関係性の質は「個人」です。この段階ではポジティブな思考パターンが生まれます。一人一人の取り組みや働きに対して肯定的な意味づけができるようになり、取り組みを継続することでの効果や価値を感じることができるようになった状態です。

四つ目のステージでの関係の質は「パートナーシップ」です。個人の段階からさらに視野や価値観が広がった状態です。取り組みを継続していくことで個人だけでなく組織としてのあり方や思いに対しての共有や共感も深まった状態です。

最後の五つ目のステージでの関係性の質は「チーム」です。私たちはという主語がなくなり個人のありたい姿とそれを実現するための仲間であり場としての組織が重なって存在している状態です。働くことと幸福感が直結する状態であるともいえます。

ES組織開発では、関係性の質を向上させることにより、組織の変容段階を上げていきます。情報の見える化は一人一人の変化のまなざしへの気づきを促し、ビジョン・クレドの共有により役割が明確になってきます。さらに、会議の進め方や報告方法といった意思決定の方法の工夫により組織内の接点を増やすことで、組織の変容ステージを向上させていくことができます。