「ダウンローディング」な会話と「観る(シーイング)」の会話の違い


これからの時代は、社長や経営者が社員を「管理(マネジメント)」して仕事を行っていく時代から、社員同士が相互に影響を与えながら新しい価値を共創していく時代へ変わってきます。

しかし、この新しい価値を共創していく組織に変革するためには、会社のシステムを変えていく以外にも重要なことがあり、それは、個々人の意識の持ち方です。

ここでは、「ダウンローディング」な会話と「観る(シーイング)」の会話を説明していきたいと思います。

ダウンローディングな会話

 

 

観る(シーイング)の会話

図を見ていただければ、分かる通りダウンローディングな会話というのは、一見すると上司と部下の間で会話が成立しているように見えますが、実際には上司は自分の中にある「また、いつもの言い訳か」というフィルターを通して部下を見ていますし、部下は部下で「どうせ話を聞いてくれない」というフィルターを通して上司を見ています。

つまり、お互いがお互いのためを思って発言している言葉が相手の中に届いていないので、コミュニケーションとして成立していないと言うことです。

それに対してシーイングな会話の場合には、相手の発言に注意を払いやり取りをしているので、濃密なコミュニケーションが成立し、しかも、問題意識を共有できるので新しい解決法が生まれます。

ダウンローディングな会話とシーイングな会話の違いとは、別の言い方をすれば、先入観を捨てて、お互いの発言を正確に聞きとること、と言えます。

この相互承認の中での会話こそが強い共創型組織を作るのです。

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