組織開発がいま注目されるわけ


お客様すらニーズが分からない

時代の流れや変化の中でお客様のニーズをつかんでいくことは企業経営にとってとても大切なことです。

しかし、お客様自身でさえ「自分が何を求めているのか?」が分からないといった状況も増えてきています。

今の働き方改革の流れにおいても、企業側からすると、実際は、そこまで必要性を感じていない企業も少なくありません。組織内で、人間関係や採用のし辛さといった問題をかかえているものの、そこから働き方改革をしようということにつながっていないという状況は多いのです。

そのような中では、共通の思いを作っていくという段階が必要になります。働き方改革であれば、なぜ働き方改革をするのか?という共通の目的をつくり共有するという段階をふんではじめて、私たちはお客様の(お客様さえ気づいていなかった)ニーズにこたえていくことができるのです。

ビジョンは変容と共有を繰り返すもの

いま、なぜ、組織開発が求められるのか?それは、時代にあわせて変容することができる組織になるためです。

時代の変化に伴い価値観は変わり、これまで当然のように企業内で起きていた、出産後の女性の離職や、家庭をもつ男性社員の引っ越しを伴う転勤、または副業の一律禁止、
このような状況は時代の変化とともに、当たり前には受け入れられなくなってきています。

このような状況に対応していくためには、企業の価値観を変容させる必要があります。大きく言えばビジョンや理念といったことも時代の変化とともに変化させ、そして、共有していくことが必要なのです。

組織開発とは関係性の向上であり、そのために関係性(つながり)をデザインしていきます。メンバーと組織間での価値観のずれが発生しないように、随時、組織が大切にする価値観を見直しメンバーと共有していくことが必要なのです。

組織の醗酵を促す

組織開発における私たちの存在は、ファーメンター(環境を整え醗酵を促す装置のこと)のようなものであると考えています。

私たちの役割は、場を整え、組織の活性化を促すことです。
新しい組織の形として注目されている自律分散型の組織であっても、私たちがそのような組織に「させる」のではなく、自然とそのような状態になるように環境を整えていくのです。

発酵食品が、温度などの一定の状態が保たれると醗酵していくように、組織の状態を整え、場を作り見守っていくということが私たちにとっての大きな仕事です。
つい、口を出したり、手を出したりしたくなるものですが、そこはぐっとこらえ、発酵食品が醗酵するのを待つように、組織の状態が自らのチカラで動き出すよう見守っていくのです。

あくまでも、組織が持つチカラを引き出すお手伝いをしているのであって、やはり、私たちの仕事は発酵食品を作る職人の仕事のようだなと思っています。