自律分散型組織とOODA ループで変容し続ける会社


OODA ループ

不確実性が高く計画通りにいかないことが多く発生する状況では、メンタルモデルをその場その場で変えていく必要があります。
状況に応じて素早く意思決定を行っていくための考え方としてOODA(ウーダ)ループという考え方が注目されています。

PDCAサイクルが、想定外のことが起きない状況での活用に向いているのに対して、OODA(ウーダ)ループは想定外のことが起きるような状況での活用に向いているという特徴があります。

OODAループ は以下の4つのステップに分かれています。

①みる(Observe)・・・単に見るということではなく、観察する。自分の状況、周りの環境などを感知し幅広い情報を感じ取ること。

②わかる(Orient)・・・OODAループの中で最も重要なステップです。みる(Observe)によって得た情報に対して、仮説構築を行います。ポイントは過去の成功体験など縛られず、都度、最適な方法を考えることです。PDCAサイクルに対して、OODAループではこれまでの判断の誤りにきづく機会が多く機敏な軌道修正も可能となります。

③きめる(Decide)・・・最終段階の④うごく(Act)に向けて何をするかを決めます。

④うごく(Act)・・・③きめる(Decide)で決めたことを実行します。

再生時間 4分17秒

その場で判断するには世界観が必要

そして、メンバーが主体的判断を行っていくためには その場その場での行動の指針となるものが必要となります

これは、「VSA+M」という組織における世界観を作ることで一人一人のメンバーがそれぞれに決断行動を行うことができるようになります。

V:ヴィジョン 5年先のありたい姿 
S:ストラレジー 戦略
A:アクティビティ

M:メンタルモデル 思い・クレド

世界観がない状況では、メンバーは計画通りにいかない状況が発生した場合、決断し行動することができません。そのような状況では、過去の判断基準に頼るか、もしくは上司の判断を待つこととなります。

一人一人のメンバーがその場その場で判断し、過去の判断に頼ることなく、その時のその状況での最適解を導いていくためには、メンバー一人一人が組織の世界観を共有し、私たちの会社はこういう思いを大切にしているということを知ることで上司や会社の判断を待つことなくその会社らしい決断行動をとることが可能となります。

メンバ一人一人が主体的に判断し行動する自律分散型の組織は世界観の共有無くしては成り立たないのです。

PDCAサイクルとOODAループの部分最適により、これからの時代の強い組織、自律分散型組織を目指すことにつながると考えています。