幸福学からみるハピネス5
幸せの定義はアリストテレスはじめ古代哲学者が唱えてきた。
幸福には大きく2つの在り方が唱えられている。
ヘドニア(快楽主義)とユーダイモニアという考え方だ。
ヘドニアは、短期的な快楽的な幸せ。
お金や、地位やモノが手に入ったときの楽しさ。
一方、ユーダイモニアは、
自己実現や生きがい、人生の意味を追窮する幸せ
安らぎ、健康、魂のエネルギーと古代哲学では定義されてきた。
そして、近年心理学的検知から、アンケートや実験を通して科学的な研究が進んでいる。
慶應義塾大学教授の前野先生は、幸せの心的要因に関するアンケートを1500人の日本人に行いその結果を因子分析して幸せの4つの因子を導出。幸福には次の4つの因子が関わっているという。
第1因子 やってみよう因子
第2因子 ありがとう因子
第3因子 なんとかなる因子
第4因子 ありのまま因子
の4つを挙げている。
弊社ではハピネス5を通して組織のリアルタイムな状況の見える化を行っている。
そしてハピネス5を通した経営の視点からこの4つの因子を関連付けてみると
第1因子は経営理念、ビジョンに位置づけられる。社員に対してやってみようと思わせるリーダーの存在は大切だ。
第2因子は、ES、お互いが感謝を述べ合う関係または、利他へ向けるSQの度合いはどうか?
人間関係の質はどうか?安心安全な場を生み出しているか
第3因子は、ポジティブな社風=メンバーが信頼、認め会う関係をリーダーを始め皆で創ろうとしているか?
第4因子はマインド、ワークライフバランスならぬワークライフインテグレーション会社と日常の垣根を低くし、ありのままの状態で職場で実力を発揮できているか?
と関連付けられる。
前野先生は仏教による慈悲心は、
次のように自分への愛とみんなへの愛の2つのバランスの軸で表せるという。
これは、
成人発達理論的な視点で前野先生は幸せの階段と表しているが、無我の境地は自分への愛とみんなへの愛の究極のあり方だという。
多摩大学院教授の田坂広志は、
小さなエゴを大きなエゴに育てよと言っていますね。エゴには小我と大我がある。
自分を成長させようとする大我の声を聞こうと田坂氏は述べていますね。
そういえば、うちの寺の坊さんは、魂と心は違う、命の根っこのようなものはフラフラしないと言ってたなあ。
うーん私が語るにはまだまだだが前野先生がおっしゃってる内容を理解できる自分へと近付いて行きたいなあ。