大ちゃんのわくわくワーク!第5回ゲスト:越谷こども食堂 野口代表「次の世代へつなぐ!子供たちの未来に寄り添う働き方」


大ちゃんのわくわくワーク!(エフエムこしがや第4月曜日22:30から放送中)第5回目のゲストは、今話題の「子供食堂」を越谷で運営し、子供たちの寄りどころをつくる、NPO法人地域こども包括支援センターの野口代表にお越しいただきました。

今回の放送では、野口代表が越谷こども食堂を運営するにあたって、「子供の貧困」という課題にどのように向き合い活動しているのか。そして「はたらく」という観点から、これから私達はどのようにこの課題に関わっていくことができるのか、という視点でお話をうかがいました。

そもそも、最近よく耳にする「子供食堂」とはどのような場なのでしょうか?

「こどもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂」と一般的に定義づけされているようですが、野口代表は、その食堂という機能以上に、子供たちが「良い大人に出会う場」という意味合いが大きいといいます。

昔から“カギッコ”と呼ばれる子供たち、いわゆる今でいう貧困家庭というのは存在していました。しかし、30年前と今では、「つながり」のあり方が全く違うといいます。昔は、近所のおばさんの家で遊んでいたり、年上のお兄さんが遊びに連れていってくれたり、勉強まで教えてくれました。

野口代表自身、そのような経験を経て、「私のいまがあるのは、そんな大人たちとの出会、まちのつながりによって今があると思っています。私自身が、貧しさをそんなに感じなく子供時代を過ごすことができたのはコミュニティが健全だったからこそと思っています」と。

「子供の貧困」「貧困の連鎖」という問題は、確かに世帯の所得の問題ではありますが、それ以上に地域のつながり、コミュニティがなくなってしまったいまの地域、いや日本全体の問題なのかもしれない。

野口代表は、そういった地域のつながりを取り戻し、地域全体で子供たちを育てる場の拠点として「意味ある大人との出会い」を演出していきたいといいます。

また、全国に広がる子供食堂など子供の貧困に関わる活動について、経営者の意識が必要だといいます。子供食堂など、一見敷居の低い活動に思われますが、その活動を継続していくのが大変。

私達も、ご縁があってある児童養護施設に通わせていただきボランティアをさせてもらっていますが、子供たちにとって一番悲しいのは、せっかく関係性ができたのに、またいなくなってしまうということだと思っています。

だからこそ、野口代表のいう「継続できる環境づくりが大切」という言葉は、とても切実に感じました。

今回の放送は、8月28日(月)22:30〜22:58、エフエムこしがや(86.8 MHZ)にて放送します。お楽しみに!