皆さん、こんにちは。㈲人事・労務の金野です。

”人材難・採用不足”の流れを受けて、この一年は各地域で採用に関するセミナーのお声がけをいただく機会が増えてきました。

それぞれの地域で特有の事情を抱えていることが多く、「大手の商業施設が進出して人材を持っていかれる。どうすれば良いか」「核になっていた業種が衰退しまち全体に元気がない」「まちから若手人材がどんどん出て行ってしまい採用なんてできない」といった切実な課題を伺うこともあります。
しかし、少し視点をずらし、「人材は”フルタイム・正社員”でないとだめなのか」「求人広告でないツールを使えないのか」といった問いかけをしてみると、取り組める策は実はまだたくさんあるので、セミナーではそのような策や事例をご紹介しながら、自社でできる次なる打ち手を考えていただく機会としてお話させていただいています。

先日は、長崎県の諫早商工会議所にお声がけいただき、諫早を拠点に事業を営む大小さまざまな企業の経営者・人事担当者の皆さんにお伝え致しました。

採用活動に関する考え方として大切なのは、「内面を磨き、社内外のつながりを大切に採用活動に取り組むこと」。そして「全社一気通貫で取り組むこと」です。

”見た目”を良くするために労働条件を見直したり、求人広告に注力して多様な側面をアピールすることも必要ですが、採用に関わる法改正・制度改正もなされている今の時代、正しく自社の”はたらくかたち”を示すことはもはや当然です。
それ以上に、ES(人間性尊重経営)の視点で組織づくりに取り組み、貢献意識やつながり意識などコミュニティ意識が強い組織風土をつくったり、個々の社員が社会性高く社外でも活動して地域との接点豊かに事業活動を営む様子を示したり、ということが、組織のブランドを高め、求人広告という媒体を経ずとも”自社ではたらく魅力”を自然と広めてくれます。
また、FacebookページやツイッターなどのSNSや、Indeed、Wantedlyなどの新たなツールの活用は、中小企業だからこそ注力すべきもの。
それらを人事総務だけが頑張って動かすのではなく、大いに現場の社員も巻き込んで、発信力を強めていくことで、リファラル採用としての効果も高められます。

そして、何より大切なのは、「自社が5年後・10年後の未来にどのような組織でありたいのか」を未来志向で全社で考え描くこと。
そこに必要なキャリアコースや人材像を採用活動に落とし込み、自社のビジョンと一貫性をもって取り組むことが重要なのです。

セミナー終了後、会場の隣では、地元の高校生たちが放課後の部活に励む姿を目にしました。

彼らの存在は、未来の地域のはたらく力を増やす原動力。
企業の皆さんにも、「採用は〇〇でないといけない」という囚われをとっぱらって、”地域のはたらく力をいかに増やすか”という視点で、大いに未来像を発信していっていただきたいと思いました。