デジタルツールは、職場の”見える化”の起爆剤
皆さん、こんにちは。
ここ数年で私たちは、さまざまなデジタルツールの導入を推し進めてきました。
自らもES経営を実践しているビジネスチャットツール・ChatWorkから始まり、Slack、V-cubeなど、”情報共有”のためのツール。給与計算や手続きなど日頃の業務で用いるシステムも、クラウド型のものへと移行が進みました。
これらのツールに共通しているのは、「見える化」です。
数字や業務情報など、分業がなされ個々が担当することで見えづらくなる情報を見える化する。
あるいは、個々のマインドの状態や職場のES度合いなどそもそも数値では表現しづらいものをデータとして見える化する。
多くのES経営実践企業が、この数年でさまざまなデジタルツールへと切り替え、「見える化」に取り組んでいますが、その理由は、問題症状や課題、そしてあるべき状態が見えやすくなり、それによって個々が「あり方」を考えやすくなり、おのずと役割を見出しやすくなる。つまりは「自律分散型組織への変容」が進む、というのが大きな理由として挙げられると思います。
先日、その「見える化」ツールの一つとして最近私たちが積極的に導入を推進している”称賛アプリ”「レコグーrecog」について、大川印刷さんで導入研修を行いました。
大川印刷さんは、10年以上前にクレドを導入し組織開発に取り組んできたES経営実践企業です。
特に継続的に取り組んできたのが「ありがとうカード」。
社員やパートの皆さんなど職場の中で「ありがとう」を伝えあうココロミに自社オリジナルのカードを取り入れ、朝礼の中でありがとうのエピソードを共有し、承認・称賛の風土を組織に根付かせてきました。
今回、そのありがとうカードの取り組みをデジタル化し、組織開発を更に推進しよう、ということで、レコグの使い方説明も含め、全社で共有の場をもつことになったのでした。
特にお伝えしたのは、「レコグの導入により、職場の中の”雪かきの仕事”を見える化しよう」ということ。
“雪かきの仕事”というのは、朝まだ誰も起きていない時間、皆が歩きやすいようにと一生懸命雪かきをしてくれる人が地域の中に存在するように、職場においても、周りが見ていなくても誰かのために動いてくれている”誰か”が取り組む仕事のたとえです。
表舞台にある一つひとつの案件は、日々の多くの”雪かきの仕事”の積み重ねで成り立っています。
それらを見える化し、お互いがお互いの仕事を承認していくことで、役割意識や貢献意識を強化することができます。
また、デジタルツールの導入で情報が見える化されることは、業務効率を上げて生産性を高める上で効果的ですが、その生産性向上を持続させるには、チームワークが不可欠です。
レコグ導入によって、日々の仕事を通した職場の“つながり(関係性)”をより良い状態で強固にしながらチームワークを醸成していくことで、SDGsを柱に地域貢献企業としてイノベーションを推し進める大川印刷さんのように、組織の土壌をますますしなかやかに耕して行くことができるのではないかと思います。
自律分散型組織を目指す第一段階は、「情報の見える化」です。
ぜひ皆さんの職場でも、自社のココロミに合ったデジタルツールを活用し、組織の成長段階を押し上げる第一歩として、情報共有と見える化を推し進めていただければと思います。