(有)人事・労務の畑中です。
昨年11月、第32回日本賃金学会が賃金制度と「働き方改革」をテーマに開催され、「これからの賃金体系の方向性~自律分散型賃金の提案~」と題して発表をさせていただきました。

この会の議論が非常に興味深く、もりあがったということで発表内容をまとめて、書籍にしていただきました。

「賃金マネジメント研究」平野文彦 増山正紀 編著
(櫻門書房 2200円 税別)

私が執筆させていただいたのは、これからは一体、どのような組織の在り方、そして賃金制度が求められるのだろうかという点です。

今、これまでとは全く違う組織のありかた「ティール組織」が注目を浴びています。
ティール組織とは、フレデリック・ラルー氏が昨年出版した書籍で、その特徴は、自律した社員が自分の判断でやりたいこと、やるべきことを信頼関係を軸行い、上司や周囲から何ら強制されることなく働くという組織の在り方です。(なかなか一言で言い表せないのですが)

私は日本の企業もこれまでの日本企業の良い部分は残しつつも、「ティール型」組織にみられるような自律した働き方ができるしくみに変化していくことが必要だと考えています。

そこで重要なことは、そこで働く者同士が信頼関係でつながりながら、現場で問題解決ができるということです。

これまでの組織は、上位者が意思決定し、それを部下に忠実に実行させる「統治型」(=ピラミッド型)でした。しかし、このような組織では、もはや今起こっている複雑で様々な課題に対応することは難しくなってきています。

また、一人一人の個性を生かせる、幸せな職場をつくるには、もはやピラミッド型では無理だと思います。

自律分散型組織とは「社員自らが現場の中で自分の意志で判断・行動し、自律しつつも周囲との相互依存関係を築いていくことで、この複雑な世の中で自分の存在を最大限に活かすことができ、ひとりひとりが幸福を感じることができる組織。

そして、それが「イノベーションを生み続けることができる組織」と考えています。

いきなりは無理ですが、少しずつ今の日本の会社もそのような仕組みに変えていく必要があります。
ただ、この変容は「規則」や「制度」といったハードの部分よりも組織風土や一人一人の社員の意識をかえていくというソフトの部分の変化がより必要となります。

そのために必要な「組織開発」という取り組みを、今私たちも研究し、実践をしていっています。

その取り組みを発表、執筆させていただいたのですが、正直、反響の大きさに驚きました。

平成も終わり、新しい令和の時代には、気が付けば、これまでとは全く違った会社ができ、全く違う働き方になっていくのではと思います。