繋がりを大切にした経営から学ぶ、地域での在り方
第24回目の放送は、
「繋がりを大切にした経営から学ぶ、地域での在り方」をテーマに、
有限会社おづつみ園 代表取締役社長 尾堤 宏 氏との対談をお送りします。
“お茶を楽しみ、夢を伝える”をコンセプトに、
明治初年以来、昔ながらの伝統工法と有機肥料にこだわり続け、「色よし味よし香りよし」のお茶を提供する、埼玉県春日部市にある老舗お茶屋さん。
また、お茶の販売にとどまらず、「カフェ はなあゆ」や、お茶とコッペパンのお店「tePle(テプレ)」を経営、さらには春日部のお隣の宮代町で、ヨーグルトのお店「Mヨーグルト」を新たにオープンしました。
地域に向けて、先進的な取り組みを展開されているおづつみ園さんですが、
その始まりは、元々尾堤社長の曽祖父がお茶の木を植えていたことにさかのぼります。
生育が早く、すぐに利益が出る“お茶”に目をつけ、お茶の生産を展開。
さらに、お客さんに直接お茶を販売する小売業への転身、月1回の割引制度を設ける等、着実に地域の認知度を高めていきます。
しかし、尾堤社長自身は、一過性である割引制度ではなく、つながりを大切にした新しい何かをやりたいという想いがありました。
そんな中、「カフェをやらないか?」との打診が。
初めは、カフェが好きではなく乗り気ではなかったと言います。
しかし、「お茶だけを売るのではなく、お茶を飲む空間と時間を売ろう」
そんな想いに突き動かされ、カフェやパンのお店を展開することになったのです。
尾堤社長が心がけていることは、地域にとって“よそ者”でいるということ。
社長曰く、そのまちを変えるのは「よそ者・若者・馬鹿者」であり、同質化し変化がなくなってしまわないよう、ソトからの目線をもちながら、人を繋いでいくことを大切にしていると言います。
また、何かを提案されたとき、好き嫌いで決めるのではなくまずはやってみること。
そしてやるからには「まだ誰もやっていないことをやってみたい」と挑戦する精神が、常に変化を続けるおづつみ園の試みを形作っているのだなと感じます。
「美味しいお茶を地域へ届けたい」
お茶を基点としながらも、従来のカタチに固執しすぎることなく、常に地域視点で物事を見ていくことや、柔軟に取り入れていく姿勢がおづつみ園の今、そしてこれからに繋がっていく可能性を感じたひとときでした。
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