場に関わる皆が「わたしたち」を主語に語る組織【2】
ビュートゾルフ柏へ行ってきました<後編>
意見交換会の後は、ボランティアメンバーさんたちの定例ミーティング。
吉江代表のしきりのもと、いくつかの議題に沿って場が進んでいきました。
ともすればこのような会議の場は、ボランティアから運営者に「もっとこうしてほしい」と意見要望が続いて錯綜したり、運営側からの一方的な説明のみに終始してしまうことが起きがちです。
しかし、ビュートゾルフ柏のミーティングは違いました。
議題に沿って吉江代表だけでなくボランティアさんからも次々と発言があり、時に「これについて困っている」と誰かが言うと、すかさず「だったらこういうやりかたができるよ」と投げかけがなされ、さらに「それであれば自分たちはこうしたい」と意見が重ねられる。
しかも、皆が笑顔。
皆の主語が「わたしたち」で議論が進んで行きます。
創発的な問題解決型の対話の場にすっかり私たちも引き込まれ、視察で訪れていた看護師チームや大学院生など”その場にいる人”皆が大いに笑いながら、にぎやかにミーティングの時間が進んだのでした。
現場の看護師、ボランティア、地域の方たちなど立場の垣根を越えてチームとして患者さんたちと向き合うオランダのビュートゾルフのあり方同様に、この柏の一軒家でも穏やかに実践されているティール組織。
”共に地域の患者さんたちを支える”という強い空気感のもと、「情報の共有」を工夫し、「ミーティングでの対話と問題解決」を重視して「チーム」を自走させるティール組織のあり方を、これからどのように各地の中小企業で実践していけるのか、私たちも大いに対話しながら考えていきたいと思っています。