多様性を受け入れるためにまずは自分自身の多様性を認める

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ー世界を変えるためには、楽しさが必要ー

 長年、「孫の世代まで地球環境を残していたい」という理念を持って、環境問題に取り組 まれてきた但馬社長。 現在は「横浜場創り研究所」やコミュニティーを運営し、企業にコンサルティングをされ ている。

しかし、ふとした時に周りに誰もいないことに気付いたという。

そんな但馬社長に、お話を伺った。

・正論が人を傷つける

僕自身が楽しさでなかなかできなかったのは、夢にコミットしている自分がいるので、 コミットしていない人に、「なんで社会を変えることをしないんだ!」って気持ちを内包 していた。

それを持てば持つほど人が離れていく。正しさを言えば言うほど、その人にとって重荷に

なっていく。

夢を持たない人に対して、「なんで持たないんだ!」って気持ちを十数年持っていた。 最近気づいたんですが、弱気な自分、ネガティブな自分もいるし、怠惰な自分もいる。 それを認めてこれなかったんですね。自分自身に。

場創りをするときに発生するネガティブな人や、やる気のない人や斜に構える人に対して 「せっかく来ているんだから、ちゃんとやろうぜ!」と思っていた。

自分の中にもそんな自分もいる。斜に構える自分もいるし。 自分の中の多様性を認めたときに、自分がすごい楽になったんですよね。

・1人でなしえる事と、皆でなしえる事は種類が違う

この言葉に出会ったのは、四年前なのですが、アフリカのことわざで 「早くいきたければひとりで行け。遠くに行きたければ、みんなで行け。」というのがあ ります。

これを聞いたときに愕然としたんですね。 40の時だったんですが、「孫の代までに地球環境を残す。」という使命を為すのに、 僕は働くとしても、あと30年でなにができるんだろう?と焦っていたんです。

 結果、早く行っていた。

ふとした時に、僕は一人だったんですね。結果的になしえたことは、ないというか。 

勿論、一人でなしえたことは結構やったつもりではあるんですね。 ただ、感じたのは、結局面として社会を変えていかないといけないし、変えていくといい んだろうな。と思っていて。

さて、面だ!と思ったときに、周りに誰もいなかったんですね。

その時に愕然としました。

・全ての人には役割がある。演じるのではなく、ありのままを見出す

生きてる人たちに役割があると思っていて。 僕は、この役割を演じるんだ!と努力してきたつもりです。 ただ、本を読んだりして、こうしなきゃ!と思ってやってみても失敗したことはいっぱい あります。

そうではなく、僕の役割があると思うんですね。 だから、「為せば成るる」ではなく、「なるようになる」だとおもっていて。 時間の流れを考えると、僕は、大きな流れのあるパートを担当してきているだけだと思う んです。

前は、絶対これやらなきゃいけない!とやっていったんですけど。 結果、もう疲れたし。 今の自然体の方でやった方がよい方に転がっているのを見ていると、この姿勢も大事なの かなとおもっています。

上記は、一人でなんでも背負い込んでしまう方や、「自分の使命は何なのか?」わからな い方、社会課題の達成をしたい方、少しでも成長されたい方にとって非常に参考になるはずだ。