資本主義の崩壊が始まる
「なぜ科学技術が進歩しても生産性が上がらないのか」
著者の野田先生はこう投げかけ、経済という視点ではなく経済活動を取り巻く自然界という視野から資本主義の限界を捉えます。
その思考のカギとなるのが、”エントロピー増大の法則※”。
資本主義というシステムの下で経済が拡大してきた一方、実はエントロピーが増大するだけでやがて成長の限界に突き当たる、という矛盾を指摘し、資本主義に代わるシステムとして「つながり」を軸とした「共同体」による経済システムを提言しています。
「木を見て森を見ず」の言葉の通り、働き方改革による表面的な生産性向上の弊害、個人主義を突き詰めることによる組織のエントロピー増大の流れ、部分最適ではなく全体性を意識する必要性など、人事・組織の視点からも捉え、理解を深めることができます。
ぜひさまざまな分野の方々と、対話の場を持てればと思います。
※エントロピー増大の法則=エントロピー(系の乱雑さ)は、閉じた系では増大していく、という熱力学における考え方
今回の課題図書
課題図書『2018年 資本主義の崩壊が始まる』 野田 聖二 著
<目次>
第1章 2018年から日本経済の崩壊が始まる「10大予言」
第2章 歴史のサイクルから見た資本主義の崩壊の兆候
第3章 資本主義で生産性が上がらないのは自然法則が原因
第4章 資本主義の崩壊を歴史の枠組みから解き明かす
第5章 秩序崩壊へと突き進む世界経済の諸相
終 資本主義の崩壊後に来るべき新たなシステム
※課題図書は各自でご用意いただきます。
※当日の内容は収録し、後日「TERAKOYA channel」にて公開致します。TERAKOYA メンバーの方は、いつでもどこでも閲覧可能です。
※内容は変わることがあります。
発酵型TERAKOYA読書会シリーズⅢ プログラム
月2回(計4回) 19:00~20:30
・第1回 3月5日(木)
・第2回 3月19日(木)
・第3回 4月2日(木)
・第4回 4月16日(木)
※この読書会は、毎回ZOOMによるオンラインで開催するものです。内容は録画を撮り、後日録画動画を受講者の皆さんと共有致します。
当日の読書会に参加できない際は、ご自身のご都合の良いときに、録画視聴にて受講いただけます。
■読書会シリーズⅢ 参加費
・全4回 5,000円(税別)
*読書会シリーズⅠ・シリーズⅡの動画を「TERAKOYA channel」にてご覧いただけます。
*各回1,000円でスポット受講もできます(事後オンライン受講はできません)。
・読書会シリーズⅠ ・シリーズⅡ にご参加の方、 サムライ会プレミアム会員の方:全5回無料
■定員:30名
ゲスト講師 紹介
野田 聖二 氏
1982年、東北大学経済学部卒業後、埼玉銀行(現埼玉りそな銀行)入行。1994年、投資顧問会社(あさひ投資顧問)に出向し、チーフエコノミストとして9年間マクロ経済調査・予測を担当する。2004年より、日興コーディアル証券FA(フィナンシャルアドバイザー)、2007年に独立し、エコノミストとしてセミナー講師や執筆業等に従事する。景気循環学会会員。
著書に『複雑系で解く景気循環』(東洋経済新報社)、『「景気ウォッチャー投資法」入門』(日本実業出版社)がある。
※ ラジオ放送「エフエムこしがや 」『大ちゃんの!わくわくワーク!』にも出演いただきました。歴史や生物学など多様な視点から観る経済と組織の変化▼
ES組織開発の実践者のための教養講座「TERAKOYA」
現代社会を生きる個と組織の変容を後押しする私たち自身が、教養を身につけ知性を高めて深く物事の本質を捉えられるように育ち続ける場、それが「TERAKOYA」です。
①課題図書による事前のインプットで言葉を共有
②講義で理解を深め、共通言語化
③オンライン対話と日常での実践で”気づき”や”モヤモヤ”を発酵
この”発酵型”の学びのプロセスを皆で共有する相互学習の場です。
多様で複雑な時代、例えばダイバーシティが進む職場の中でコンフリクトが生じた時に、それらを解消する第三の案を導き出せるような「視野・視点・視座」を身につける。
あるいは、イノベーションを推し進めるチームで、さまざまな変化にもしなやかに対応できるマインドセットを身につける。
個々の人間性を高め、自ずと動き続ける生命体としての組織でしなやかにはたらき続ける形をつくるために、まずは私たち自身が”あり方”を整えていく必要があります。
”学び”は学校を出て終わりではありません。
社会に出たからこそ、さらに一歩を踏み出し未来思考で境を越えて学び続けていきましょう。
TERAKOYA メニュー
Zoomを用いたオンライン配信により、時間や場所に囚われない学びの場を設けています。
□シリーズⅠ=東洋哲学に学ぶ~これからの時代のリーダーとしてのあり方 〔課題図書『渋沢栄一の経営教室 Sクラス』
□シリーズⅡ=「ティール組織」で生まれる幸せな職場とは? 〔課題図書『自然経営』〕