自律分散型組織を創るES組織開発7つのヒント


ES組織開発 7つのヒント

ES組織開発の取り組みを進めるうえでは、以下のポイントを考えることにより、組織の状況や具体的取り組みを決定していく際のヒントになります。

①理念・ビジョンといった会社の柱となる思いが存在しているか?
まずは、理念やビジョンといった会社の柱となる思いがメンバーに共有されているかが重要です。会社が何のために存在するのかどのような思いで事業を始めたのかといったことをメンバー全員が知ることは、メンバーがその組織においてその組織らしい働きを行っていく上で必須です。言語化され共有されていない場合は、見える化し共有を図ることから始めます。

②どういう場づくりを行っているか?
会社の柱となる思いをメンバーに伝えていくこと、また、メンバーそれぞれが大切にしている思いを共有し、さらにメンバー全員に共通する思いの重なりの部分を明確にし会社の世界観を作っていく上で、場づくりが重要です。組織開発においては関係性の向上を目指していきますが、組織における接点の数を増やしていくことは、個人の成長、組織の成長につながります。

地域でのマルシェといった大きな取り組みだけでなく、衛生委員会で働き方について考える時間を持つことなども立派な場づくりの一つです。

③リーダーシップの発揮
一人一人が主体性を発揮できているかも自律分散型の組織においては重要な要素となります。ピラミッド型の組織においては部下は上司の言われたことをきっちりと行うことで評価されるという場合もありますが、複雑でより多くの視点や価値観を取り入れた価値判断が求められるダイバーシティ経営が求められる時代においては、一人一人が主体的に気づき、発言することの重要性が高まっています。そのためには、一人一人が発言しやすい環境づくりも大切になってきます。

④チームのパフォーマンス
チームで動くという考えがあるかも大切な要素です。仕事が属人化していたり個人プレーが横行しているような組織の場合、組織のパフォーマンスが個人に依存し個人が病気などで働けなくなった場合にチームとしてのパフォーマンスが著しく下がり組織としては非常に不安定な組織となります。また、それぞれの仕事がそれぞれの個人の能力に頼ることとなります。一方、チームで働くという考えが根付いている職場ではチームのメンバーで足りない部分をフォローしあったり多様な視点での改善を行うことができるためチームとしてのパフォーマンスを最適化することが可能となります。

⑤社内活性度合い
職場でのコミュニケーションが活発に行われているかは会社の雰囲気を大きく左右します。初めて職場に入ったときの、メンバーの挨拶や顔色、笑顔があるかといったことでその職場の居心地の良さが決まります。受け入れられていると感じられるのか、また、安心して自分の気持ちを伝えられる空気感があるかは、その職場が安心して働ける会社であるかにつながり、安心して働ける職場であればあるほどコミュニケーションは活発になっていきます。

⑥社外とのかかわり度合い
地域との関りも意識していくということも大切考えです。アドラー心理学においては共同体感覚という最重要ともいえるキーワードがありますが、これは、自己への関心を少しづつ外へ広げていくことを意味します。会社を一つの生命体ととらえたときに会社のことだけでなく、会社の一つ外である地域に目を向けてみるということは会社における共同体感覚を高めていくということにもつながります。意識を外に広げ、接点を増やし、貢献感を高めていくことが組織の幸福度につながるのです。また、異なるもの同士との接点は個人の成長やイノベーションを生むうえでも重要です。

⑦採用の形
採用の形も徐々に変化してきています。
新卒採用・中途採用だけでなく様々な働き方が生まれてきたり、さらには雇用という考え方そのものに対して考え方にも変化が出てきています。
使う使われるという関係ではなく、共通の思いを形にしていく仲間であるという考え方が広まり、また、共通のおもいをかたちにするというのが目的であれば、多様な雇用形態での採用にとどまらず、ボランティアメンバーやインターンのメンバーも働く仲間であり同志として働く、というかたち・とらえ方が増えて来ています。