自分の先の笑顔を想像すること
ワイズティーネットワーク株式会社 代表取締役 根本 泰昌氏
ー強いビジョンが自分を導いてくれる。ー
根本社長が出されている紅茶のお店の周りにある商店街。
元々、廃れていたものでしたが活性化されており、これこそビジョンの力だと改めて実感させて頂きました。
どのように廃れた商店街を活性化させるような事業を作っていったのか?
その秘訣についてお伺いしました。
・視えてしまうと、今の自分に満足できなくなる。
元々製薬会社のサラリーマンで、「何故日本は、医療は最先端なのに薬を使っているのだろう。」
「何故政治もしっかりしたものなのに、地方が元気をなくしているのだろう。」
この社会問題に退職中に気付いてしまって。
地域と人の心の中に、癌細胞があって、それが今、治されていないなあ。と。
それを治す物を見つけ起業しようと思いました。
退職届を出した次の日に、人と地域が元気になり、栃木がカッコよく見えるキーワードを5000個書いていって、持続可能な物、副作用のない物、地域が輝いている物。
突破する物を丸、当てはまらない物を×をつけて行って、何も期待しなかった殴り書きをした紅茶に20個丸がついていて、それが、紅茶になったんですよ。
紅茶のエキスパートで、それを活かしたわけではなく、5000の選択肢の中で、唯一、一位だったものがこれだったんですよ。地域と人の課題を解決しようとして。
じゃあ、紅茶、何にするの?ってなり、世界で1番の紅茶を作りたいとなって、
自ら手でブレンドした、それを用いて奇跡を起こしていこうというのが我々の理念であって、今、10年目になります。
・全てのご縁を活かす必要はない。
一期一会なんですけれども、全ての人のご縁をいかそうというよりも、10分くらいの人でもご縁がある可能性もありますし、何百人の聴衆の人の中で3人くらい人生が変わったというで、ご縁を大切にするという意味においては、選ぶとか云々とかではなくて、ほんのちょっとの関わりでも、深みにそんな事を信じて、どんな小さな出会いを大切にしよう。自分の人生にとって、この人はお付き合いしたいなあ。というのを自分で気づいて、とりあえず全員覚えておいておこうではなくて、満遍なく出会い覚えておこうではなくて、如何に自分で意識できるかが重要で、そのかたに時間をおいた方が人生においてプラスですよね。
・ビジョンに沿って生きるとは、どういうことか?
(小学生に紅茶を教えることは、)「1秒1分を何時間無駄にしちゃう?」ということになっちゃう。
「そこに利益を生むんですか?」っていう思想の経営者であれば。
「人と地域を研究するために戻ってきた」のであれば、必然なんですよ。
僕の持ってる紅茶の知識と地域愛があれば、おもてなしの心を学んだこんな小さい子供たちが、親に紅茶を入れるのを見たらね。これは革命的だし。子供達が真似している物を
もしかしたら世界で初めてと言われている小学校で紅茶部が出来て、1年生が「パパママ見て、紅茶ができたよ。」って言ったら、これはすごいんじゃないかなと。
やっぱり、自分がワクワクしますよね。その瞬間に、自分が居合わせるわけですからね。
数字数字の経営者からすると、「無駄な極み」と言われるが、僕にとってはそれが良いんですね。
お話をお伺いして、根本社長から強いビジョンが発されている。
お会いしてみて、柔和かつ論理的で、親身に話を聞いてくださる根本社長が印象的でした。