大ちゃん金ちゃんの ここ掘れワンワンスタジオ!

【大ちゃん金ちゃんの ここ掘れワンワンスタジオ!】とは

「地域を舞台に、働きかたと生きかたを融合させながら、地域社会をデザインする」をテーマに、仕事と生き方、そして地域を融合させながらしなやかに暮らしている方をお呼びし、コメンテーターの金ちゃん(司会進行:弊社金野)とご意見番の大ちゃん(弊社代表)が毎回ゲストをお呼びして対談いたします。

番組に込めた想い

「ゼブラ(しまうま)企業」はご存知でしょうか。

時価総額10億円ドル以上の未上場企業と定義されるユニコーン企業に対して、「サステナビリティ」を重視し、「共存性」や「社会貢献」に価値を置く企業のことです。「企業利益」と「社会貢献」という相反する2つを両立することからしまうまと言われています。ただの奉仕でもなく、利益追求だけでもなく、働くことや会社そのもの、また組織において働くとは何か、そのようなことを楽しく深く考えていく時間に・・・。

観て聴いていただいた方が少しでも、「明日からもまたお仕事頑張ろう!」「自分の地域が好きになった!もっと知ってみたくなった!」「こんな働きかたがあるんだ。面白そう!」と思ってもらえるような時間になれば幸いです。

『熈代勝覧~きだいしょうらん~』

この図巻は、紙本著色の一巻本で、巻頭の題字に、『熈代勝覧』、すなわち「熈(かがや)ける御代の勝(すぐ)れたる景観」を描くとあり、神田今川橋から日本橋までの七町(760m)の日本橋通りある88軒の問屋、店、行き交う男1,439人、女200人、子ども32人、(人合計1,671人)、犬20匹、馬13頭、牛4頭、猿1匹、鷹2羽、屋号や商標が書かれた暖簾、看板、旗などが克明に描かれています。
驚くべきは、この中に表現されている1,671人の中で笑っていないのがたったの4人ということ。残りの人々は、一人残らず笑顔でいるのです。多くの人たちが傍らにいる人たちと関係性を持ちながら仕事をし、笑顔で働いているということです。
一方、経済性の追求や個人の自由や権利を追求するあまり、現在、私たちはいつの間にか一人ぼっちの無縁社会に投げ出されてしまいました。
私達は、「ここ掘れワンワンスタジオ!」を通じて無縁社会に警鐘を鳴らすと共に、下町のしなやかな暮らしに想いを馳せつつ、ただ懐古主義になるのではなく、昔の良さ、現代の良さ、引き継がれているものを再認識し、旧くて新しい働き方・生き方を探していく時間を創っていきたいと思います。

今月は、10月22日(火)14時~ON AIR!

<テーマ>
変わりゆく町に残す、地域に息づく一人ひとりの物語

第47回目の放送は、
「変わりゆく町に残す、地域に息づく一人ひとりの物語」をテーマに、みんなの「立石物語」プロジェクト発起人の塔島麦太さんにお話を伺いました。

かつて弊社コミュニティ・903シティファーム推進協議会に携わり、活動を共にしていた塔島さんですが、現在葛飾区立石の米屋で働きながら、立石駅周辺の再開発によって消えゆく個々のお店や人の歴史を記録していく「みんなの立石物語」プロジェクトを行なわれています。
今回は、塔島さん自身の背景や変遷と共に、立石という町での活動の様子を伺いました。

塔島さんは目黒区の昔ながらの商店街のある町で育ちましたが、ご縁あり、徐々に立石という地域に深く関わっていくようになります。
高校生の頃から政治や社会問題、さらに哲学に興味を深める一方で、自身も馴染みのあった個人商店の大切さを感じ、一次産業に携わりたいという思いを持ちます。その後、ふと訪れた米屋に引き込まれ“いつか自分で米屋をやりたい”と思い立ったことから、現在の米屋で働くことになりました。

立石駅周辺は、個人商店や飲み屋が立ち並ぶ商店街で、古くからの人々の働きや暮らしがある町でした。しかしながら30年ほど前から再開発計画が進み、駅北側では昨年より着工が始まっています。
この再開発計画反対運動を行う住民の方々と知り合い、共に活動するようになった塔島さん。その過程で、立場によって異なるそれぞれの思いに触れ、葛藤を重ねながら”立石の良さとは何か?”について考えるようになります。

塔島さんは、活動の最中そして再開発が決定した後も、自身の米屋を活かした企画を開催。町の人や歴史と関わる中で、“まだできることはある”という思いに至ります。
そして、みんなの「立石物語」プロジェクトをスタート。史料では表せない個々の歴史ー物語にスポットを当て、地域に息づく人の営みを書き残そうと、町の一人ひとりに取材を重ね冊子に綴っています。

塔島さんが最後に語っていた、
「再開発により浮き彫りになった分断を埋めていきたい」
「役割がキーワードー自分のやりたいことと、周囲から求められることの両面が一致することをやっていきたい」
という言葉が印象的でした。
悩み模索しながらも多様な関係性を築き、活動を推し進めていく塔島さんの姿から、地域や暮らしに根付いた働くあり方を見せていただきました。

↓前回の10月放送分がこちらからご覧いただけます↓



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